金だけでなく銀も目先天井??

「金は目先天井である」、という意見がクレディ・スイスから昨日発表されましたが、銀の目先天井を警報する人たちも増えています。理由の一つに挙げられているのは、CFTC(米商品取引委員会)から毎週発表されるCOTレポートです。

COTレポートは商品の建玉状況を把握するために利用されていますが、下が銀の建玉業況です。

Aの赤い線は大口投機家、Bの真ん中の線は小口投機家、Cの緑色の線がコマーシャル(当業者)の建玉状況です。ゼロより上なら買いポジションが空売りポジションより多いことを示し、それとは反対にゼロより下なら、空売りポジションが買いポジションより多いことを示します。ということで、現在の大口投機家は極めて強い買い姿勢であり、それとは逆に、賢い資金と呼ばれる当業者は大幅に空売りポジションを増やしています。


過去を振り返ってみると、矢印で示しましたが、当業者と大口投機家が大きくかけ離れたところが銀の天井となる傾向があります。特に今回の場合、両者のかけ離れ方は特大であり、このような状態はいまだかつて見たことがありません。繰り返しになりますが、過去の例を参考にするなら、現時点における銀の買いは控えた方が無難です。

下は銀のETFの日足チャートです。


好調な銀市場を反映して、銀のETFも強い展開となっています。1、2、3で分かるように、20日、50日、そして200日移動平均線は揃って上昇し、明らかなアップトレンドです。矢印で示したAの部分になりますが、ETF価格は上昇しているのにRSI(相対力指数)は下がっている、といったダイバージェンスが起きていれば投資家は警戒しますが、今回の場合(B)、ダイバージェンスは見られません。言い換えると、現時点では危険信号が見られない訳ですから、ほとんどの投資家は不安を感じていない状態です。こんな状況ですから、一時的な下げは良い買い機会である、と考える押し目買いを狙う投資家が圧倒的に多いことも確かでしょう。

賢い資金と呼ばれる当業者を信じるなら、ここで銀を買うことは考えられません。しかし、トレンドを考慮するなら、現時点では買いが基本姿勢です。では、私たちはどうするべきでしょうか?言い訳のように聞こえるかもしれませんが、売りか買いかを決めるのは他人の意見ではなく、あなた自身が持つトレードルール(投資ルール)です。

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