まことに不運だったアップルを空売った人たち

今朝、真っ先に目に入った見出しはこれです。


ウォーレン・バフェット氏が最高経営責任者を務めるバークシャー・ハサウェイが、アップル株を初めて買ったこと、そしてIBM株を買い足したことが報道されています。

アップル株の購入はバフェット氏の判断によるものではなく、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオ・マネージャーによるものであると報道されていますが、そんなことは投資家たちにとってどうでもよいことです。バークシャー・ハサウェイ=ウォーレン・バフェットですから、投資家たちはバフェット氏がアップルを初めて買ったと解釈しています。

1億ドル以上の資金を運用している会社は、四半期ごとに13Fという書類をSEC(証券取引委員会)に提出することが義務付けられており、この書類によると、3月31日時点でバークシャー・ハサウェイはアップル株を981万株、約10億ドル相当を保有しています。

当然のことながら、3月31日時点におけるという内容ですから、バークシャー・ハサウェイがその後アップル株を買い足したかどうかは分かりません。しかし、現在の株価を考えると、このニュースは売り手にとって、とても嫌なタイミングで報道されました。


上は、アップルの日足チャートです(月曜のマーケット終了1時間前時点)。矢印で示しましたが、先週の木曜、アップルはサポートラインを割りました。言うまでもなく、サポートライン割れは空売りシグナルですから、多くのトレーダーがアップルを空売ったことでしょう。しかし今朝のニュースでアップルに買いが集まり、株価は現在4%の大幅上昇です。もちろん、株価は割ったサポートラインの上に戻ってしまった訳ですから、空売った人たちは早速損切りの買い戻しです。よりによって大投資家のバフェット氏の名前が出てしまったのですから、売り手は正に不運であった、としか言いようがありません。

ブライアン・シャノン氏(アルファトレンズ)は、こう語っています。
アップルのサポートライン割れはダマシだったようだ。下降する20日移動平均線付近まで一先ず回復だろうか?

赤い線が20日移動平均線です。現在の株価から3ドルほど上に走っています。「ダマシもパターンの一つ」、という言葉がありますから、空売りを買い戻すのと同時に、新たに買いに参戦した人も多かったことでしょう。

(参照した記事:Buffett's Berkshire Hathaway takes new stake in Apple, ups stake in IBM

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