小売銘柄の大幅下落はアナリストの責任だ!?

今週の米国株式市場:
ダウ平均: -1.16%
S&P500指数: -0.51%
ナスダック総合指数: -0.39%
業種別に見た場合、最もひどかったのは、12.88%の大幅下落となった百貨店株指数です。

百貨店株指数(日足)

正に急降下、こんなに厳しい下げを見るのは本当に久しぶりです。水曜にも書いたように、米国の小売業銘柄は悲惨な状態です。連日のように悪い決算が発表され、投資家たちは我先にと持ち株の処分です。

「小売銘柄が大幅下落となったのはアナリストの責任だ」、という意見が早速出ています。下のチャートを見てください。

チャート: ウォール・ストリート・ジャーナル
今週発表された、百貨店5社の既存店売上です。Mはメイシーズ、KSSはコールズ、JCPはJCペニー、JWNはノードストローム、DDSはディラーズです。

薄い色の棒線はアナリストの予想、そして濃い色の棒線が実際に発表された結果です。たとえば、一番上のメイシーズ(M)の売上を見てください。アナリストがマイナス成長を予想していたように、確かに結果もマイナスでしたが、結果は予想を下回りました。3番目のJCペニーの結果も予想を外しています。アナリストはプラス成長を見込んでいましたが、実際の結果はマイナスですから、正にガッカリな内容です。他の3社も同様に、アナリストの予想を下回る冴えない結果となりました。

投資家たちが憤慨していることは、「アナリストの予想が、あまりにも楽観的すぎる」、ということです。たとえ悪い結果でも、ほぼ予想されたとおりの結果なら、投資家たちは結果に驚くことはありません。今回の場合は、単に5社揃って悪い売上を発表しただけでなく、どれも予想を大きく外す結果でしたから、投資家たちは動転してしまいました。言い換えると、もしアナリストがもっと正確な予想を発表していれば、百貨店株の狼狽売りを避けることができた、という訳です。

「投資は自己責任」、という言葉がありますが、これだけの急激な下げに襲われると、投資家たちは誰かに責任を取ってもらわないと気が済まないようです。

(参照した記事:Wall Street Wasn’t Bearish Enough on Department Stores

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