この時期になると聞く言葉: 5月に株を売って相場から離れなさい

ウォール街には、5月に株を売ってマーケットを離れることを勧める、「Sell in May, and Go Away」という格言があります。さて、この言葉は真実でしょうか?ストリート・ドット・コムには、こんなデータが掲載されています。
1950年から2015年までの、各月のS&P500指数の平均上昇率:
11月から4月: +1.42%
5月から10月: +0.52%

あきらかに、11月から4月の6カ月間の方が勝っていまが、5月から10月もプラスです。ロバート・ジョンソン氏(アメリカン・カレッジ・オブ・ファイナンシャル・サービシズ)は、こう語っています。
5月にマーケットから離れることを決めた場合、株を売って得た現金は、どこへ移したら良いだろうか?銀行の預金口座の金利がほぼ0%であることを考えると、月平均+0.52%の株式市場の方が魅力的だ。
もちろん、+0.52%は統計的な話であり、株式市場の大幅下落が起きるような事態となれば資金は大きく減ってしまいます。言い換えると、たとえ格言に従って投資をしても、運が悪ければ損が出ます。「運、不運という言葉を株投資で使うべきではない。損を出す原因は不運ではなく、投資技術が未熟だからだ」、という意見もあります。しかし、著名アナリストの一声で、あなたの持ち株が一夜で半減してしまうなどといったことが起きるのも事実ですから、株には運、不運がつきものです。
「好タイミングで株を売買することで運に恵まれた投資ができる」、という考え方がある。しかし、多くの投資家たちを長年見て言えることは、成功している人たちはタイミングよりも資金の分散やリスク管理を重要視している。売買タイミングを重要視しているのは、投資があまり上手くいっていない人たちだ。 -- ポール・メリマン(Merriman, LLC)
もし売買タイミングが最も重要な要素なら、優秀な人材を揃えているヘッジファンドが常に素晴らしい成績を上げる筈ですが、現実はそうではありません。
ヘッジファンドの成績は、S&P500指数の上昇率を超えることができないだけでなく、他の株指数にも負けている。(ブルームバーグ)
Sell in May, and Go Awayの大きな問題は、具体的なことが全く指摘されていません。売ると言っても、どの株を売るのが正しいのでしょうか?最近好調な金鉱株や石油関連株を既に持っている人たちは、5月になったら、それらを全て売却するべきでしょうか?

上記したメリマン氏は、「重要なのは資金の分散とリスク管理だ」、と述べています。もし、あなたが5月に株を売ることを勧める格言が気になるのなら、こんな方法でリスクを管理することができます。
1、資金の避難場所として選ばれる傾向がある株、たとえば食品や公益株、またはヘルスケア株に資金の一部を割り当てる。
2、マーケットの下げに備えて、資金の一部をベアETFに投資する。
3、マーケットが不安定な状態ではボラティリティの低い株に資金が流れる傾向があるから、PowerShares S&P 500 Low Volatility Fund(SPLV)のようなETFに資金の一部を回す。
もちろん、上記3項目は5月から10月だけに言えることではなく、他の6カ月にも適用できることです。

(情報源:Is the Old Saying 'Sell in May, and Go Away' Really True?

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