短期トレンドが上向きになった海運株指数

最近目につくのは、世界経済のバロメーターとして知られる、バルチック海運指数の大幅回復を伝える報道です。下は一例です。

バルチック海運指数が5カ月半ぶり高値 ケープサイズ回復 
資源を運ぶばら積み船の海運市況が回復している。ばら積み船の総合的な市況を示すバルチック海運指数は18日、659(1985年=1000)となり、過去最低をつけた2月中旬から2.3倍に上昇。約5カ月半ぶりの高値となった。ばら積み船の利用が多い中国では鋼材価格の持ち直しで鋼材メーカーが生産を回復、鉄鋼原料の鉄鉱石や原料炭の調達を進めている。(日本経済新聞)

そして下が、バルチック海運指数の最近6カ月間の動きです。



世界経済は恐慌に陥る、といった悲観論が大きく広がっていましたが、上のチャートからはそのような結論を引き出すことはできません。しかし、「最近の回復は、困り果てた業者が有り余る商品を一斉に処分しようとしているだけだから、この回復は長続きすることはない」、という見方もあります。

バルチック海運指数の大幅上昇を反映して、海運株指数も、ここ3カ月で30%を超える上昇となっています。

海運株指数(日足)
下降する200日移動平均線で分かるように、長期トレンドの下げ基調に変化はまだありませんが、上昇するチャネルで分かるように、短期トレンドは明確なアップトレンドに変わっています。目先的には、ストキャスティクス(A)の現在の数値は、買われ過ぎを示す93.67ですから、そろそろ利食いの売りや空売りに注意です。もちろん、現在の指数は中途半端な位置にありますから(B)、実際の売りは指数がチャネルの上辺に達するまで起きない可能性もあります。

次に、海運株指数の月足チャートを見てみましょう。


Aで分かるように、指数は下降する長期トレンドラインに迫っています。興味深いのはRSI(相対力指数)です(B)。こちらの方は一足先に下降するトレンドラインを突破して、長期トレンドがアップトレンドに変わる可能性が示唆されています。

(参照した記事: バルチック海運指数が5カ月半ぶり高値 ケープサイズ回復

About That "Surge" In The Baltic Dry Index

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