ヘッジファンドと同じ株を買ったら儲かる?

1987年7月以来、AAIIは個人投資家たちのセンチメント調査を毎週行っています。下が先週の結果です。
質問: 向こう6ヶ月間を考えた場合、あなたは米国株式市場は上昇すると思いますか(強気)、下がると思いますか(弱気)、それとも現在と変化は無い(中立)と思いますか? 
回答:
強気: 30.0%(前回 37.4%) 歴史的平均値 39.0%
弱気: 26.9% (前回 24.4%) 歴史的平均値 30.0%
中立: 43.2% (前回 38.3%) 歴史的平均値 31.0%
個人投資家たちは、なかなか強気になれないようです。2月11日に安値をつけて以来、S&P500指数は12%の上昇ですが、強気センチメントは前回より低くなっただけでなく、歴史的平均値をも下回っている状態です。

週末のブログでジョー・ファミ氏(投資アドバイザー)は、個人投資家のセンチメントが大きく好転できない理由の一つとしてニュースを挙げています。「米国はリセッションに陥る危険がある」、「米国の景気後退は既に始まっている」、といった悲観的な報道が最近多かったですから、これでは強気になれません。ファミ氏は、こう語っています。
ニュースがマーケットを動かすのではない。マーケットを動かすのは、ヘッジファンドやミューチュアル・ファンドなどの機関投資家たちだ。
一般的に言われていることですが、豊富な情報と人材、そして高度な分析技術を備えたヘッジファンドは、私たち個人投資家より優れた成績を上げることができます。単純に結論すれば、私たちもヘッジファンドが買っている株を買えば、ヘッジファンドに近い投資成績を上げることができる筈です。

ヘッジファンドは、どんな株を保有しているかを定期的(四半期ごと)に公表することが義務付けられています。言い換えると、同様なタイミングで売買をするのは不可能ですが、著名ヘッジファンドが保有している株に投資をすることならできます。

現に、成績が優秀なヘッジファンドが買っている株に投資することを専門にしているETFが存在します。面白いアイデアだとは思いますが、最大の欠点は上記したように、ヘッジファンドと同じ株を買うことができても同じタイミングで売買することはできません。バロンズ誌によれば、最悪の場合はヘッジファンドより4ヶ月半遅れて買う、といったことも起きるようですから、正にひどいタイミングです。


上は、ヘッジファンドが買っている株に投資しているETF、IQ Hedge Multi-Strategy Tracker (QAI)の日足チャートです。

上記したように、2月11日の安値からS&P500指数は12%の上昇です。しかし、このETFは、たったの3.4%しか上昇していません。
・ 今年ここまでの成績: +0.88% (S&P500指数: +0.28%)
・ 2015年1月から今日までの成績: -2.08% (S&P500指数: -0.42%)
・ 2014年1月から今日までの成績: -0.49% (S&P500指数: +11.92%%)

これなら、S&P500指数を買った方がマシです。

(情報源:AAII Sentiment Survey

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