20%を超える大幅上昇、買いを集めた製鉄会社

あと45分ほどで水曜のマーケットが終了です。昨日の大幅上昇とは打って変わり、S&P500指数は現在+0.16%というおとなしい動きです。もちろん、だからと言って全ての株が静かな訳ではありません。

下はUSスチールの日足チャートです。


USスチール:アメリカと中央ヨーロッパに大きな生産拠点を持った総合製鉄会社である。2005年の粗鋼生産は1930万トンで、世界7位。USスチールは1991年にUSXコーポレーション(USX Corporation)と改名されたが、2001年に再びUSスチールへ改称した。2006年の時点で、アメリカ合衆国最大の製鉄会社である。(ウィキペディア)
長い低迷が続いていましたが、USスチールは、なんと22%の大幅上昇です。買い材料は、このニュースです。
(ブルームバーグ):2日の米国株式市場で、AKスチール・ホールディングを中心に米鉄鋼メーカーの株価が上昇している。中国など7カ国から輸入される冷延鋼板の価格が不当に安いとして、最大266%の反ダンピング(不当廉売)関税を課す仮決定を米商務省が前日に下したことが背景。
「この関税措置は価格設定に短期的な好材料となるだろう」、とコーウェン社のアナリスト、アンソニー・リズト氏は述べています。

投資家だけでなく、アナリストたちも製鉄業界には悲観的です。たとえばUSスチールの場合ですが、ザ・ストリートの格付けチームは、膨大な赤字と悪化する利益を理由に売り推奨を出しています。

ファンダメンタルズを考慮したらUSスチールは買えない、そしてリズト氏が言うように関税は短期的な効果しかないのであれば、私たちはUSスチールの次の空売りチャンスに備えるべきだ、と思ってしまいます。しかし、今日の大幅上昇でチャート上には買いパターンが出来上がっています。

出来上がったのは鍋底です。


鍋底の特徴は、安値圏で長い低迷をした後、窓が突然現れて力強い陽線が形成されます。この長い陽線が下げ相場終了を示唆し買いシグナルとなります。

USスチールの日足チャートを、もう一度見てみましょう。


安値圏での低迷、窓、大陽線の3つが間違いなく揃っています。

株がシステマチックに買い集められているのか、それともシステマチックに売られているかを判断するために使われる指標として「バランス・オブ・パワー」があります。上のチャートにバランス・オブ・パワーを入れてみましょう。


赤い下に伸びる線(1)が売り圧力の強い部分になります。緑は買い圧力の強い部分です。2と3で分かるように、最近は緑の線が目立ち、この安値圏で株が買い集められていたようです。

(参照した記事: AKスチールなど米鉄鋼メーカーの株価上昇-反ダンピング輸入関税

U.S. Steel (X) Stock Soars on Import Tariffs

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