どんな時にトレードルールを破るべきか?

「自分のルールに従ったトレードをすることが大切だ」、という言葉をよく聞きますが、「ルールは破るためにある」、という言葉もあります。とうぜん疑問になることは、どういう状況ならルールを破っても構わないのでしょうか?

チェス(Chess)という名前でツイートをしているトレーダーがいます。株トレーダーになる前はプロのポーカー・プレイヤーだったチェスさんは、ルールを破ってプレイした実例として、こんな話をしています。


数年前、ラスベガスでプレイしていた時のことだ。隣の席が空き、魅力的な女性を二人同伴した男性がそこに座った。一日中ゴルフを楽しみ、プライベート・ジェットで、たった今ラスベガスに着いたところだと言う。男性の吐く息には酒の匂いがし、同伴の女性は高価なバッグ、そしてたくさんの宝石を身に付けていた。言うまでもなく、彼はポーカー相手として、私が最も望むタイプだ。彼は金を稼ぐためにラスベガスへ来たのではなく、単にポーカーを楽しみたいだけだ。現に、彼はどんな手が配られても降りることなどせず、全てのプレイに賭けた。
カクテル・ウェイトレスが来るたびに、彼は酒を注文した。ポーカー・テーブルで酒を飲んでいるのは彼だけだ。他のプレイヤーは皆プロであり、彼らはコーヒー、緑茶などを飲んでいた。彼が突然叫んだ。「誰も酒を飲んでいない、こんなテーブルでは全く楽しめない!」
彼が他のテーブルに移ろうとしているのは明白だ。カモである彼を、このテーブルから失う訳にはいかない。私はルールを破り、彼にテキーラを注文して貰った。彼は機嫌を直しポーカーを続け、私にとって良い稼ぎの夜となった。
では、株トレードの場合はどうでしょうか?よく聞く言葉はこれです。
A Good Time to Break Your Rules is Never(ルールを破って良い時などない)
「これは自分の得意なパターンだから、今回はいつもの3倍の株数を買ってみよう。」 「ここで損切るのはやめよう。そろそろ反発するだろうから少し買い足してみよう。」 「著名アナリストが勧めているから買ってみよう。」  他にも言い訳は色々ありますが、ほとんどの場合、トレードルールを破ることは後悔する結果になります。

もしルールを破るのであれば、やっても良いと思われるものが一つあります。株価が30ドル25セントを割ったら損切りしよう、と決めたとします。損切り注文をあらかじめ入れておけば、株価が30ドル25セントを下回った時点で自動的に処分されることになるのですが、著名トレーダー、リンダ・ラシュキ氏は、こう語っています。「どう見ても、これは損切ることになるだろう、と思うときは株価がそこまで下げるのを待つ必要はない。今直ぐ損切るべきだ。」 言い換えると、ルールを破るのが許されるのは、そうすることで資金を守ることができる場合です。

(情報源:Knowing When to Break the Rules

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