2016年3月14日月曜日

買い出動、売り出動は値動きから確認が取れてから?

「買い出動する前に、先ずブレイクアウトを確認したい」、といったことをよく聞きます。下は一例、フェイスブックの日足チャートです。


実際に買ったのは、レジスタンスラインの突破を確認できた1月29日です(A)。

次に、現在の様子を見てください(B)。株価はレジスタンスラインに挑戦中です。もちろん、「上放れを確認してから買い」、というルールに基いてトレードしている人なら、現時点ではまだ買っていません。

当然のことながら、こういう反論があります。
上放れを見込んでいるのなら、今ここで買っておくべきだ。ブレイクアウトが起きている時は買い手が殺到し、良い株価をつかむことが難しくなる。場合によっては高値つかみになってしまうから、値動きが静かな今のうちに買っておくべきだ。
さて、皆さんはどう思うでしょうか?買いはブレイクアウトを確認してから行うべきでしょうか、それとも、上放れを見込んで今買っておくべきでしょうか?10年以上前になりますが、Jimmerという名前で知られていたトレーダーは、こんなことを書いています。
前回の高値を突破したら買おう、といった言葉で分かるように、値動きから確認が取れた時点で出動することで、トレーダーたちはトレードのリスクを下げることができると思っているようだ。言い換えると、確認が取れる前に出動することはトレードのリスクが大きすぎる、ということになる。
ある指数をトレードしていたとしよう。指数は1330から1305、そして1300まで下げた。そして反発が起き、指数は1309まで回復した。しかし、指数は再度売られて1301まで下げた。指数は1301で下げ止まり、次の5分間、指数は1301から1303の間で動いた。
前回の安値は1300、今回の安値は1301だから、今回の安値は前回より高く、ここで底打ちとなった可能性がある。反発ラリーが期待できる状況だから、ラリーを見込んでいる人は、現在の1303で買い出動だ。しかし、値動きから確認が欲しい人は、ここでは買えない。彼らが実際に買うのは1309を突破してからだ。
株の本には、移動平均線を越えたら買いましょう、サポートラインを割ったら空売りましょう、といったように値動きから確認を取ることが勧められています。書いた本人が本当にそう思っていることもあるでしょうが、売買タイミングを説明する場合、そのように表現した方が読者に分かりやすいという事実があります。「ブレイクアウトする確率が高いと思うなら、今ここで買いなさい」、などと書いてしまったら、読者は何といい加減な説明だろう、と思うことでしょう。

値動きを見込んだトレードの実例を紹介しましょう。これはまだ結果が出ていませんが、ソシエテジェネラルはドル・円の買いを勧めています。日銀金融政策決定会合、FOMC政策金利発表を控え現時点では動きにくい状態ですが、ソシエテ・ジェネラルはドルが高くなることを見込んでいます。理由は、「日銀は現状維持、FOMCの声明はタカ派的内容」が予想されるためです。

ドル・円の4時間足チャートを見てみましょう。


値動きからの確認を待っている人たちが買い出動するのは、レジスタンスラインの突破が起きてからです。

(参照した記事:Anticipation Manifesto

Long USD/JPY: A Good Risk-Reward Trade Into BoJ & FOMC - SocGen

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