長期ダウントレンドラインに挑戦する金鉱株

先週のマーケットを振り返り、最も目立つのは金鉱株の活躍です。下が、金鉱株のETFの日足チャートです。


先週の金鉱株ETFの成績は+19.99%、そして米国株式市場のバロメーターとして知られるS&P500指数はマイナス3.10%でした。見てのとおり、木曜に200日移動平均線(A)を突破し、翌日の金曜は長い陽線を形成して、ほぼ10月の高値と同位置で終了となりました(1)。

長期的に見た場合はこうなります。


月足チャートです。1で分かるように、ETF価格は、2011年の高値から引いた下降するトレンドラインに挑戦が始まっています。

入れた指標は、売りと買いの圧力を見るバランス・オブ・パワーです。円で囲いましたが、2014年の11月から売り圧力を示す赤い線は一本なく、買いを示す緑が続出している状態です。

他社のチャートでもバランス・オブ・パワーを見ることができますが、これは一例です。

チャート: tradingview.com 
同じバランス・オブ・パワー(BOP)ですが全く違います。これは、このように計算されています。


見てのとおり株価だけが考慮され、出来高は公式に含まれていません。

私の使っているバランス・オブ・パワーはウォーデン社が考案したもので、公式は公表されていませんが、これには株価だけでなく出来高も考慮されています。ウォーデン社は、バランス・オブ・パワーをこう説明しています。
バランス・オブ・パワーはウォーデン社が独占権を持つ指標であり、ドン・ウォーデンによって考案開発された。1994年、テクニカル分析に大きな貢献をしたとして、ドン・ウォーデンはマーケット・テクニシャンズ・アソシエーションから表彰された。
バランス・オブ・パワーから、株がシステマチックに買い集められているのか、それともシステマチックに売られているかを読み取ることができる。バランス・オブ・パワーには真ん中にゼロラインが引かれているが、株価と同様に動く一般的なオシレーターではない。バランス・オブ・パワーは株価と正反対に動くこともあるから、株は高値を更新していても、システマチックな売りを示す赤い線が現れることもある。
もう一度、月足チャートを見てみましょう。


説明にあるように、A、Bの高値圏でバランス・オブ・パワーは正反対な動きとなる赤い線が出ています。言い換えると、2011年の天井では、システマチックな売りが起きていたことが示されています。

現在の状態も逆現象です(C)。ETF価格は安値圏で低迷中ですが、バランス・オブ・パワーはシステマチックな買いが示されています。

もちろん、バランス・オブ・パワーは100%正確な指標ではありません。そして、これを使って素晴らしいタイミングで売買することも無理です。しかし、株価とは正反対な動きをしている時は警報シグナルとして役立ちます。


MACD(A)を見てください。もうかなり前から上昇が始まりダイバージェンスが起きています。金鉱株の底値形成はそろそろ終わり、金鉱株ファン待望のアップトレンドが始まりそうな様相です。

(情報源: Balance of Power)

コメント

Satou Masaharu さんの投稿…
お世話になっております。
金の日足も2013年5月から引いたトレンドラインの上限に接しそうです。2008年3月の高値と2010年2月安値のレジサポ転換で反転したようにも見えます。
このまま上げ続けるとすると理由は何でしょう?
ヘッジファンドは原油がそろそろ手詰まり。そこで、下げ続けていた金に目を付けたのでしょうか。

T Kamada さんの投稿…
Satou Masaharu さん

こんにちは。

こういう意見が出ています。「世界的な経済の低迷、それにマイナス金利などが原因となって、商品関連が注目されることになる。自国の通貨は価値が減るばかりだから、資金の避難場所として金、銀、金鉱株、原油、そして素材関連株などが注目されるだろう。」

更に、ヨーロッパの銀行株の下げが止まらず、これは前回よりひどい金融危機がやって来ることを暗示している、という意見もあり、これも有形資産に投資しようという動きになっているようです。
Satou Masaharu さんの投稿…
返信ありがとうございます。つまり、安全資産として買われている。
米国債金利下落と同じような理由でしょうか。
ツィッターの「金の過去20年間の季節性チャート」も参考にさせて頂きます。
T Kamada さんの投稿…
Satou Masaharu さん

そのとおりです。経済が回復するからコモディティ関連を買うという理由ではなく、安全な避難場所として買われる、という見方です。最終的には、株式市場の調整が済み次第、優良株も避難場所として選ばれると思います。