アップルが買われたのは原油が原因? バイオテクノロジーが買われたのも原油が原因?

二つの経済指標が発表されました。
・ 米サービス業PMI:2月は49.8に低下、約2年ぶり縮小圏に(ブルームバーグ
・ 米新築住宅販売:1月は年率49.4万戸に減少、予想以上の落ち込み(ブルームバーグ
両方とも悪いニュースですから、マーケットも冴えない展開となったのですが、下のS&P500指数の3分足チャートで分かるように、パッとしなかったのは午前中だけです。(Aが寄付き)

二つの悪いニュースを跳ね飛ばして上昇に転じたのですから、この反発ラリーに売り手たちは、さぞ驚いたことでしょう。特に、縮小圏に転落した米サービス業PMIについては、こんな見方が報道されています。
サービス業PMIの成長と縮小の境界線は50だ。2月の数値は49.8と発表され、2年ぶりに縮小圏に陥った。米国経済にとって、サービス業は極めて重要な部門だ。サービス業が米国経済活動の三分の二を占めることを考えると、49.8という下降を示す数値が良いニュースである訳がない。マークイット・エコノミクスのチーフ・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、こう述べている。「第1四半期の米GDPは成長ではなく縮小となる大きな可能性がある。」 (ビジネス・インサイダー)
ユーロ・パシフィック・キャピタルのピーター・シフ氏は、こう語っています。
49.8に転落したサービス業PMIは、既に景気の後退が始まっている製造業の低迷が、とうとうサービス業にも広がったことを示している。
いよいよ米国は本格的なリセッションに陥る、と投資家たちは悲観的なムードだったのですが、上のチャートで分かるように、マーケットは11時半過ぎから反発が始まり、午前中の下げ幅を完全に取り戻しただけでなく、プラスでの終了となりました。

これといった大きなニュースは無いのですが、マーケットを反転させたのは原油の上昇が原因だ、と報道されています。


3分足チャートです。ローソク足はS&P500指数、赤い線は原油です。たしかに、S&P500指数は原油価格を追っているように見えます。


これも3分足ですが、アップル株(ローソク足)も原油(赤)を追って回復です。

もう一つ見てみましょう。


バイオテクノロジーのETFも原油に追従です。(3分足チャート)

S&P500指数、アップル、バイオテクノロジー、と幅広く多数の株が原油の後を追った訳ですが、顕著な例外が二つあります。

先ず、金です。(3分足チャート)


原油は上昇、しかし金のETF(ローソク足)は失速です。

国債にも同じ様子を見ることができます。(3分足チャート)


原油(赤い線)の上昇が国債の売り材料になった、といった動き方です。

サービス業PMI、新築住宅販売件数など重要ではない。マーケットの動向を決めるのは原油だ、といった様相です。


(情報源:Surprisingly weak economic reading sends stocks, yields diving

We just got the clearest sign yet that something is wrong with the US economy

ピーター・シフ氏のツイート

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