クレーター買いを勧めるストラテジスト

投資心理の変化を示す、こんなヘッドラインがあります。

CNBC
押し目買いすることを「buying on dips」と言いますが、上の見出しが言っていることは、「押し目買いはやめて、クレーターを買え!」です。

クレーターと聞くと月のクレーターを思い出し、それは単なる小さな穴ではありません。爆弾の破裂でできる穴もクレーターであり、火山の噴火口もクレーターと呼ばれています。要するに、このストラテジストが勧めていることは、「株が大きく下げてから買え」ということであり、株式市場の大幅下落を前提にしています。

押し目買いが成功するのは、トレンドが強い上げ基調にあるときです。


アマゾンの日足チャートです。アップトレンドがしっかりしているときは、A、B、Cの例で分かるように、株価が50日移動平均線付近まで下げたところで買う押し目買いが成功しています。しかし、最近のように下げが顕著になってくると、Dで押し目買いをしても一時的な反発はありますが、前回の高値(1)を突破するほどの勢いはありません。現在の位置はEです。これは押し目買いのチャンスだ、と思う人もいることでしょうが、たとえ反発したとしても、2の高値を越えるのは難しいでしょう。

クレーター買いを勧めているストラテジストは、Convergex社のニック・コラス氏です。
もし、押し目買いが現在のマーケットで通用しなくなっているのなら、それは投資家たちが極めて大きな下げを待っているためだ。大きく下げたところで買うのなら、S&P500指数が5%、またはそれを超える下げとなった日の大引けで買うクレーター買いを勧めたい。5%を超える下げは稀であり、そんな下げの後には平均以上の反発がやって来る。
コラス氏によると、S&P500指数が5%以上の下げとなった日の大引けで株を買った場合、1年後の平均利益は19%、そして5年後の平均利益は75%です。

さて、5%を超えるS&P500指数の下げですが、CNBCによると最後にそんなことが起きたのは2011年の8月です。今年に入ってからは、1月13日のマーケットは大幅下落となりましたが、下げ率は2.5%でした。コラス氏は、こう語っています。
現在の株式市場には十分なリスクと不安材料が揃っている。しかし、極めて大きな下げはまだ起きていない。そんな日の到来に備えて、十分な現金を口座に用意しておくことが重要だ。

(情報源: Strategist: Forget the dips—buy the craters!)

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