ペット・ロックから貴金属の地位へ復帰したゴールド

深刻な信用収縮が進んでいる。この事実を、イエレン議長は認めるべきだ。株価の下げが続き、銀行の資本金ベースが崩れている状況にイエレン議長は目を向けるべきだ。ところで、金価格が1オンス1200ドルに達した。これは何を語っているのだろうか?現在起きていることは質への逃避だ。人々は銀行預金や紙幣よりもゴールドを信用しているということだ。正に、収拾がつかない状態に陥っている。 -- ボブ・ミシェル(JPモルガン)


上が金の日足チャートです。1200ドルを決定的に突破し、現在1249ドル40セント、4.59%の大幅上昇です。

状況は大きく変わりました。去年の7月、ウォール・ストリート・ジャーナルは、金についてこう書いていました。
厳しい状況下では金が避難場所になる筈だ。ギリシャ危機、ユーロの大幅下落、そして中国株式市場の大幅な崩れといったことが起きているにもかかわらず、金はなぜ単なるペット石(ペット・ロック)のようにじっと座っているのだ? 
下がペット・ロックの一例です。


ウォール・ストリート・ジャーナルは、金はプレシャスメタル(貴金属)ではなく、単なるペット・ロックだと呼んでいたのです。更にウォール・ストリート・ジャーナルは、金を買うことは金崇拝という信仰的な行為と同じであるとまで書いていました。極論が出るときは底が近いと言われますが、ペット・ロック記事が発表された日に金を買っていたとすると、今日現在の利益は約150ドルです。

ボブ・ミシェル氏の言葉に戻ります。
人々は銀行預金や紙幣よりもゴールドを信用しているということだ。
銀行は信用できない、現金(紙幣)も信用できない。だから金を買うのだ、というのと同じ論法で、避難場所を求める資金は、遅かれ早かれ商品市場(コモディティ)へ向かうという意見があります。ご存知のように、大低迷する原油が好例ですが、コモディティ市場はベアマーケットが続いています。

資金の避難場所として金だけが選ばれる、ということはありません。最近の動きで分かるように、米国債、生活必需品株、公益株も資金の逃げ場となっています。中国が不調だからコモディティは買えない、という意見が多いですが、資金の避難場所という意味でなら現在安値圏で低迷しているコモディティを買うことは可能です。


上は、原油、金、穀物などに投資しているコモディティのETFの週足チャートです。相変わらず下げが続いている状態ですが、RSI(相対力指数)は上向きになりダイバージェンスが起きています。そろそろ底打ちとなる兆しが見えている訳ですから、ここからのコモディティ市場に注目です。

(情報源:JPM: "Things Have Gotten Out Of Control: People Have More Confidence In Gold Than In Paper Money"

Let’s Get Real About Gold: It’s a Pet Rock

コメント

amelie さんの投稿…
こんにちは 日経さがってきましたね。14500円ぐらいまでみていますが。。このあと半年はブルとよんでいますが、やはりイールドカーブの動きしだいでしょうか。。。
色々なテクニカルチャートをtwitterでいつも見せていただいています。とくにパワー。。。というテクニカルチャート本当に勉強になります。これからもこのチャートをぜひのせていただくとありがたいです。日経の大底ももうすぐかとおもっています。。。金も今は上がっていますが、本格的には、秋ぐらいからかなと思うのですが。。金への注目度は上がっていますね