今日も米国株式市場は下げ、今まで嫌われていたものが買われている

今日も米国株式市場は、ほぼ全面安となりました。

データ: finviz
S&P500指数は2.37%という下げの中で目立ったのは、ディスカウント店最大手のウォルマート(WMT)です。

データ: finviz
ウォルマートの終値は65ドル3セント、2.33%の大幅上昇です。同業者のコストコ(COST)、ターゲット(TGT)、ダラー・ゼネラル(DG)、それにダラー・ツリー(DLTR)は揃って下げていますから、ウォルマートの今日の上げはますます目立ちます。とうぜん疑問になることは、なぜウォルマートが買われているかということです。「ウォルマートのビジネス・モデルは既に時代遅れ。アマゾンに勝つことはできない」、と投資家たちから嫌われ、下の日足チャートで分かるように株価は低迷が続いていました。


報道されているように、世界的な株安となった大きな原因は下げが止まらない中国株式市場です。木曜のニューヨーク株式市場開始前には、著名投資家ジョージ・ソロス氏の「2008年の金融危機の再来だ」、という見方がマスコミに大きく取り上げられ、投資心理を冷え込ませる一因となったことは間違いないでしょう。「中国は新しい経済成長モデルを見つけることに大苦戦している。人民元の切り下げは、中国が抱える経済問題を世界にばらまいているだけであり、これが金融危機に結び付く」、というのがソロス氏の見方の要点です。

ウォルマートは投資家から嫌われ、低迷が続いていた株ですが、今日のソロス氏の言葉がウォルマートを買う一材料になったと思われます。先月の連邦公開市場委員会で金利引き上げがありましたが、一部の人たちは、「米国経済の減速が見え始めた現時点での利上げは間違っている」、ということを指摘していました。「米国の景気後退は近い、リセッションに陥る」、という少数意見が今朝のソロス氏の発言で大きく注目される結果となりました。
投資家たちはウォルマートを資金の避難場所に選んだのだ。景気が後退する状況では、消費者は割安な品物を揃えているディスカウント店を利用する傾向がある。現に、2008年の金融危機で、ウォルマート株は最も成績が良かった株の一つだ。もし今年、金融危機が起きるようなことがあれば、ウォルマート株は他の株より良い成績となることだろう。(インサイダー・モンキー)
12月16日のFOMCで金利が引き上げられ、その日の10年米国債の利回りは2.287%、そして今日の利回りは2.153%です。正に、大方の予想に反して利回りは下げている訳ですから、国債市場からは米国景気後退の可能性が示唆されている状態です。

(参照した記事:Soros: It's the 2008 crisis all over again

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