バランス・オブ・パワーと株の買い集め

好決算、新製品発売、著名アナリストによる買い推奨などが原因となって、株価の流れが一気に変わってしまうことがあります。好例はダイエット企業のウエイト・ウォッチャーズ(WTW)です。


矢印で示しましたが、一大変化が起きたのは2015年10月19日でした。事業家、慈善家として知られるオプラ・ウィンフリー氏が経営陣に加わる、というニュースが買い材料となりました。

19日の寄付きは11ドル99セント、前日の終値は6ドル79セントでしたから、なんと一晩で76%の大幅上昇です。そしてそれから約1ヶ月後の11月19日、株価は28ドル5セントの高値を記録です。

上のチャートを見て、こんなことを言う人がいるでしょう。「これは典型的な鍋底だ。上放れとなったAが買いシグナルだ。」


実際にグーグルへアクセスして「鍋底」で検索すると分かりますが、こんなチャートが出てきます。

チャート: 酒田五法から
正に、ウエイト・ウォッチャーズと同様なパターンです。

底の形成中に、株が買い集められている様子をバランス・オブ・パワーに見ることができます。(バランス・オブ・パワーはウォーデン社によって考案され、売買圧力を把握するのに役立つ指標です。)


下に伸びる赤い線(A)が連続していることで分かるように、3月、4月は売りが圧倒的に優勢な状態でした。しかし6月中頃から様相は変わり、赤い線は1本あるだけで、買い圧力を示す上に伸びる緑の線が完全に優勢となりました(B)。興味深いのは、このように緑の線が増えたにもかかわらず、株価はほとんど動かず横ばい状態が続いたことです。ウォーデン社の人の説明によると、これは機関投資家による静かな買い集めを表わします。

下は、底値圏における株の買い集めが進行していると思われる産金会社、バリック・ゴールドの日足チャートです。


8月頃から赤い線は一本も出ていません。ここ数ヶ月間は横ばい、そして緑と灰色の線が交互に現れ、株が買い集められているようです。

下は、最近の様子だけを見たものです。


1月25日に200日移動平均線を突破です(1)。しかしこの突破でストキャスティクスは買われすぎゾーン(2)に入りましたから、この買われすぎが解消された時点で買ってみよう、と計画している人も多いことでしょう。

(参照したサイト: 酒田五法

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