米国株式市場: 短期反発ラリーのスタート?それとも今日の動きはダマシ?

午後に強い反発ラリーが展開され、S&P500指数は3%を超える下げから大きく回復し、水曜の取引をマイナス1.17%で終了しました。下が日足チャートです。


1月8日以来、ストキャスティクスは20未満で推移し(B)、マーケットは売られすぎな状態が続いていました。今日のザラ場では8月末の安値を決定的に割り、市場のムードは超悲観的になりましたが、結局一転して強気な長い下ヒゲ(A)を形成して終了となりました。

日本語では「カラカサ」ですが、米国のトレーダーたちは、今日のようなローソク足は金槌に似ているので、強気なハンマー(bullish hammer)と呼び、目先の底打ちシグナルと解釈しています。

強気なハンマー(チャート: DailyFX)
今日のローソク足は陰線ですが、米国のトレーダーたちはハンマーの場合、ローソク足の色は気にしません。重要なことは、安値圏で長い下ヒゲと小さな胴体を持つローソク足が出来上がることであり、陰線陽線を問題にする人はいません。(日本の場合は、陽線のカラカサとなることが好ましい、としています。)

このハンマーの形成を見て、続伸を期待して大引け前に買い出動した人も多かったことでしょう。では、まだ買っていない人たちは、どんなタイミングで買ってくるでしょうか?下は15分足チャートです。


矢印で分かるように、S&P500指数は午後に強力なラリーを展開しました。しかし、ギャップ(A、窓)を突破することはできませんでした。最後の2本が陰線で分かるように、この窓がレジスタンスになり、S&P500は今日の安値を再テストすると判断した人たちは既に空売っています。ということで、買い出動するためには、S&P500が窓を突き抜ける必要があります。もしブレイクに成功した場合は、目標は下降する200移動平均線(B)付近になります。

もう一度日足チャートに戻ります。


今日のハンマーは目先底打ちを示しますが、ここから順調な上げ相場が始まるという意味ではありません。A、B、C三本の移動平均線(20日、50日、200日)は全て下げ方向であり、マーケットはダウントレンドです。更に、パラメーターを3・10・16に設定したMACDのシグナルラインはゼロより下にあり(D)、マーケットは売り基調であることが示されています。ということで、もし数日間にわたる上げが展開されるのであれば、それは次の良い売り場となりそうです。

では、どんなタイミングで売り手たちは空売ってくるでしょうか?分かりやすい場所は移動平均線です。上のチャートの場合なら、20日、50日、そして200日移動平均線が売りのタイミングとなります。フィボナッチ・リトレースメント(値戻しレベル)にも注意を払う必要があります。下は主なレベルである38.2%、50%、そして61.8%のレベルです。(12月29日の高値から今日の安値で測定)


Aが38.2%、Bが50%、Cが61.8%の値戻しレベルです。それぞれの位置には売り手が控えています。

もう一つ頭に入れておきたいのは、今日のハンマーがダマシであった場合です。


続伸を見込んで買った人たちは、どんなことが起きたら損切りするでしょうか?分かりやすい場所は今日の安値割れ(A)であり、この安値割れは売りシグナルでもあります。強気なハンマーが出来上がったにもかかわらず続伸できないマーケットであるのなら、現在の株式市場の環境は極めて悪い、と結論することもできます。

(参照した記事: Trading the Bullish Hammer Candle

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