ここが原油の底?バフェット氏は3度目の正直?

あと10日ほどで1月が終了しますが、ここまでのS&P500指数の成績は約8%減という冴えない展開です。こんな状態ですから、好調なのはマーケットが下がると上昇する仕組みになっているベアETFばかりですが、それ以外で目につくものが4つあります。
・ 長期米国債のETF: +3.96%
・ 金のETF: +2.48%
・ 中期米国債のETF: +2.15%
・ 公共株のETF: +1.89%
強いマーケットならハイテク株やバイオテクノロジー株のETFが人気となりますが、現在買われているのは地味なものばかりであり、正に投資家たちは守備固めに忙しい状態です。言い換えると、投資家たちは株式市場に大きな不安を感じ、この様子は先週発表されたAAIIのセンチメント調査によく表れています。

・ 「株に強気」、と答えた個人投資家数は2005年4月以来最低の17.9%に転落した。
・ 弱気論者数は2013年4月以来最高の45.5%に達した。
AAIIのチャールズ・ロットブラット氏は、こう述べています。
歴史的に見て言えることは、強気センチメントが今回のように極めて低い場合、向かう6ヶ月から12ヶ月のS&P500指数の伸び率は、強気センチメントが極めて高い場合より良くなる傾向がある。
株式市場以上に買い手が沈んでいるのは、30ドルをついに割ってしまった原油市場でしょう。しかしウォーレン・バフェット氏のお陰で、そろそろ原油は底が近いのでは、という見方が広がっています。ラケシ・アパッドハイアイ氏(ダイバージェントLLC)は、こんなことを語っています。
バフェット氏がCEOを務めるバークシャー・ハサウェイが、フィリップス66(石油精製会社)株を510万株買い足し、総保有量が6568万株に達したというニュースが先週報道された。言うまでもなく、バフェット氏が石油会社を買っているのだから原油の底が近いにちがいない、と多くの投資家たちが憶測する結果となった。
アナリストたちは原油が80ドルに下がった頃から「ここが底だ」、と言い続けているが、30ドルを割った今日バフェット氏の石油株買いが台頭し、ひょっとするとここが本当に底かもしれない、という見方が広がっている。
バフェット氏の動きを追っている人なら既にご存知と思うが、氏の石油株投資はタイミングが悪い。先ず、コノコフィリップスだ。2007年から買い始めたが、このとき原油価格はピークだった。結果的には、原油が安値をつけた2009年に44%を売却し、残りの株は2013年までに全て売った。後日、バフェット氏はこの投資が間違っていたことを認めている。もちろん、この投資では巨額な損が出た。
その次の間違いはエクソンモービルだ。2013年、原油が高値に達している頃、バークシャー・ハサウェイは86ドルから95ドルでエクソンモービル株を大量に買った。しかし2014年、バフェット氏は株を86ドルから92ドルで売り払い、ほぼ差し引きゼロという冴えない結果に終わった。
過去の成績を見る限り、バフェット氏は石油株に強くない。しかし今回は別だろうか?三度目の正直が実現するだろうか?多くの投資家は、バフェット氏が同じ間違いを3度も繰り返すことはない、と信じている。
前回2回と今回の決定的な違いは原油価格です。現在の価格は極めて低いレベルですから、バフェット氏は、このへんが原油の底だろう、と考えているのではないでしょうか。「しかしバフェット氏は長期投資家だ。直ぐに好転することを期待してはいけない」、ともアパッドハイアイ氏は述べています。


(参照した記事:AAII Sentiment Survey: Optimism At Lowest Level Since 2005

Does Buffett See A Bottom In Oil Prices

コメント

amelie さんの投稿…
先日はありがとうございました
勉強になります
質問ですが、金価格があがっているようですが、金鉱株は下がるというのはなにをいみしているのでしょうか?原油がさがると金鉱株が上がるとも聞いたのですが。。。金鉱株に未来はないのでしょうか?
金価格はドルインデックスが下がるとこれから上がると思っているのですが。。。秋ごろから金が上がると思っているので、最後の下げがチャートに現れているともいえるのでしょうか。。
T Kamada さんの投稿…
amelie さん

難しい質問ですね。後でチャートをツイートしますので、お待ちください。
T Kamada さんの投稿…
amelie さん

ご指摘のように、原油価格の下げは産金コストに好影響となりますから、原油安は金鉱株の買い材料の一つとなります。しかしご存知のようにコモディティ市場は厳しいベアマーケットに入り、金の価格も大幅に下げ、産金会社の経営がとても厳しくなってしまいました。

金鉱株のETFはサポートを割り低迷ですが、個別を見ると、底を形成していると思われる銘柄が現れ始めています。金・銀株指数の季節性チャート(過去20年)をツイートしておきました。秋頃から上がるというのは面白い見方だと思います。(https://twitter.com/Kamada3/status/690019779659169792)