ゴールドマン・サックス: 今年の注目はヨーロッパと日本株

冴えないマーケットが続き、悲観的な記事が目立つようになりましたが、グレゴリー・ハーモン氏(ドラゴンフライ・キャピタル)はこんなことを指摘しています。


上のチャートは、ハーモン氏のブログに掲載されていたものです。 赤と青で表示されている線(A)は、S&P500指数に属する銘柄の何パーセントが200日移動平均線より上にあるかが示されています。緑色で表示されているのはS&P500指数の動きです。

過去12年間を振り返った場合、200日移動平均線より上で取引されている銘柄数は、ほとんどの場合45%から85%の間で推移しています。今日のように不安定なマーケットでは、200日移動平均線より上にある株数が減り、上のチャートで分かるように45%を大きく割り込みます。

ハーモン氏が注目しているのは、マーケットが大きく悪化して、200日移動平均線より上にある銘柄が25%未満になった場合です。円で囲いましたが、そのようなことが起きたことは過去12年間で4回あります。
過去4回について言えることは、そこがマーケットの重要な底になったことだ。たとえば2009年の場合は金融危機の底、2011年は20%下落後の底、そして2015年8月は10%下落後の底だ。さて、現在の数値はちょうど25%、今回もこのへんで重要な底の形成となるだろうか?(グレゴリー・ハーモン)
クエスチョンマークで終わっているハーモン氏の言葉で分かるように、S&P500指数は重要な底を現在形成中であると断言することはできません。しかし、マーケットはかなり売られ過ぎな状態ですから、短期的な反発ラリーが起きる可能性は十分にあります。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、今年の米株に大した期待をしていません。

資料:ゴールドマン・サックス
Fと記したところを見てください。S&P500指数の成長予想です。今年は3%の伸び(左側)、そして向こう5年間の年間リターン(右側)も同様の3%が予想されています。ということで、ゴールドマン・サックスは向こう5年間の米国株式市場には大きな期待をしていません。

最も有望視されているのはヨーロッパの優良株です(A)。今年の伸び率は12%、向こう5年間の年間リターンは8%です。その次はヨーロッパ、オーストラリア、そして極東の大型と中型株です(B)。今年は10%、向こう5年間の年間リターンは7%が予想されています。

3番目に入っているのが日本株です(C)。今年は8%、向こう5年間の年間リターンは6%が見込まれています。特に有望なのは銀行株です。4位は英国の株です(D)。今年、そして向こう5年間の年間リターンは8%です。

興味深いのは、米株よりも良い4%のリターンが見込まれている米国のジャンク債(E)です。多くのアナリストがジャンク債を避けることを勧めていますが、ゴールドマン・サックスはジャンク債に対してさほど悲観的ではありません。

今年期待できないのは米国債(10年債)です(G)。今年はマイナス2%、そして向こう5年間の年間リターンは1%が予想されています。

(参照した記事:The 200 Day Moving Average is the Screw Driver of Technical Analysis

Here's the advice Goldman Sachs is giving its multimillionaire clients

コメント

amelie さんの投稿…
かまださん twitter拝見しました。 早速お気に入りにいれさせていただきました。紹介していただいた無料のバランスオブパワーのチャートが私のパソコンでみれません。ときどきこちらのサイトでまた、押してたいだければ感謝です。これからも教えてくだいさね。。。
かまださんは、チャートを分析する時、ぱバランスオブパワーとなにをミックスして判断されていますか?
T Kamada さんの投稿…
amelieさん

バランス・オブ・パワーは時々見ています。株価は下げが続いているのに緑が出ている。または、株価は上げているのに赤が出ている、といった警報となるシグナルに注意を払っています。要するに、ダイバージェンスと同じ考え方です。