来年の米国株式市場が高くなる確率は半々以上??

ファンド・マネージャー、ダグラス・カス氏のツイートです。


「マーケットには、その日その日の記憶が無いことを、私は言及したでしょうか?」

現に、market has no memory(マーケットには記憶は無い)で検索すると、多数の記事が出てきます。下は、去年の3月からの一例です。
この株式市場には、その日その日の記憶が全く無い。昨日、FOMCからの声明を受けて、マーケットは大きく下げ、この下げの勢いは今日のマーケットにも流れ込んだ。しかし下げは60ポイントにとどまり、マーケットは急速に上げに転じ、結局100ポイントを超える上げで終了となった。
理屈に合わない動き=マーケットには記憶は無い、といった意味になると思いますが、マーク・ハルバート氏は、「私たちがマーケットの動きは理屈に合わない、と感じてしまうのはギャンブラーの誤謬と同じだ」、と述べています。
コインを投げて表が6回続けて出ると、私たちは次が裏になる確率は半々以上であると思ってしまう。しかし事実は、裏が出る確率は50%だ。
来年の米国株式市場は下げ相場になる、という意見をよく聞きますが、その理由として頻繁に挙げられているのは、「上げ相場がもう6年間も続いている」、というものです。それもギャンブラーの誤謬と大して変わりはありません。10日連続の上昇などといった事態に直面すると、明日は下げだと私たちは思ってしまいますが、自分たちがトレードで6連勝している場合は、次も勝てると思ってしまうから不思議なものです。

長い期間に渡って米国株式市場のブルマーケットが続いていますが、来年の米国マーケットが上昇する確率は、いったいどれほどあるのでしょうか?ハルバート氏は、1896年から今日までのダウ平均を調べて、こんなデータを今朝のブログで発表しています。
・ 前年度のダウ平均が少なくとも20%上昇した場合、次の年のダウ平均が高くなる確率は66%。 
・ 前年度のダウ平均が上昇した場合、次の年のダウ平均が上昇する確率は67%。 
・ 前年度のダウ平均が下落した場合、翌年のダウ平均が高くなる確率は65%。
要するに、今年のマーケットが上げようが下げようが、翌年のマーケットが高くなる確率は半々以上です。ハルバート氏は、ローレンス・ティント氏(クワンタル・インターナショナル)の言葉を引用しています。
もしマーケットが過去を考慮しながら動いているなら、マーケットは必要の無い混乱に陥ることだろう。マーケットは予期される将来のリターンを基に動いているということに、私たちは安心を感じることができる。
少し話はそれますが、今月のFOMCでの金利引き上げは間違いないと見られていますが、ダグラス・カス氏は、こんなことを述べています。
マーケットに記憶が無いことを私は時々言及したが、連銀にも同様な問題があるようだ。私には、連銀が金利を本当に引き上げるかどうかは分からない。おそらく、連銀自身もどうすべきかが分かっていない筈だ。

(参照した記事: カス氏のツイート

Opinion: Here are the odds that U.S. stocks will rise in 2016

A Fed Without Memory; A Market Setup to Shun: Best of Kass

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