アップル株と二本の移動平均線

金曜のマーケットが終わりました。下は、S&P500指数に連動するETFの3分足チャートです。


Aが今朝の寄付きです。窓を開けての下げで始まり、途中何度か反発はありましたが買い手の力は弱く、結局マイナス2.39%の大幅下落で終了となりました。

入れた線(B)はVWAP(出来高加重平均)です。見てのとおり、ほぼ全てのローソク足が、この線より下です。ETF価格がVWAPより下にあるということは、今日買った人たちの損益を合計するとマイナスになることを意味し、買い手にとって正に惨澹たる一日でした。

米国を代表する株と言えばアップルですが、今日の取引でアップルは2.86%の下げとなり、サポートラインを割ってしまいました。下が日足チャートです。


こんな弱い引け方ですから、8月の安値が再テストされるかもしれない、と思っている人たちが多いことでしょう。もう一つ注目したいのは、長期トレンドを示す200日移動平均線です。矢印を入れましたが、傾きが下向きになり始め、トレンドが上げ基調から下げ基調に変わった可能性があります。

10月になりますが、カール・スナイダー氏(投資アドバイザー)は、アップルについてこんなことを書いています。
2009年に株式市場が底を打って以来、アップルはトレンドが非常に明確に表れる株だ。簡単に言うと、株価が40週移動平均線を上回って引けたら買い、株価が40週移動平均線を割ったら手仕舞いだ。
さっそく、アップルの週足チャートに40週移動平均線を入れてみました。


なるほど、たしかにその通りです。40週移動平均線は、アップルの売買に役立っています。あるトレーダーは、もう一本移動平均線を加えることで、アップルの売買タイミングがもっと明確になることを指摘しています。


10週移動平均線と40週移動平均線の組み合わせです。矢印を入れましたが、移動平均線のクロスで売買するという単純なやり方で成功しています。もちろん、今後もこのやり方が通用する保証はありませんが、スナイダー氏の言うとおり「アップルはトレンドが非常に明確に表れる株」であり、正にこれがアップル株の人気の秘密の一つだった訳です。

ほとんどの場合、移動平均線のクロスでの売買は良い結果が出ません。たとえばゴールドマン・サックスです。


アップルのようにトレンドが長続きしないので頻繁にクロスが起き、クロスを利用したトレードでは良い結果をあげることは不可能です。ということで、移動平均線は売買タイミングを計るツールではなくトレンドを把握するための道具だ、と思っていた方が無難です。

(参照した記事:Apple Stock (AAPL): Is It Time To Take A Bite?)

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