2015年12月16日水曜日

とうとう引き上げられた米政策金利、しかし米大手銀行が金利引き上げ決定に費やした時間は12分

過去2年間、金利の引き上げが近い、と言い続けていた人たちの予想がとうとう当たりました。水曜(16日)のFOMCで政策金利が0.25-0.50%に変更され、2008年の12月から続いていたゼロ金利政策が終わりました。正に歴史的なイベントということで、金利引き上げが今日のトップニュースですが、第5番目にポピュラーなニュースとしてCNBCはこれをあげています。

大手銀行はプライムレートを3.5%に引き上げ
プライムレートは信用度の最も高い顧客に対して適用する最優遇貸出金利のことですが、今日の政策金利引き上げを受けてウェルズファーゴ銀行、バンク・オブ・アメリカ、シティバンク、JPモルガン・チェース、USバンコープなどの大手銀行はプライムレートを3.25%から3.5%に早速引き上げです。自動車ローン、住宅ローンの金利が直ぐに上昇することはないと報道されていますが、クレジットカードの金利や住宅担保ローンの金利は早々に引き上げられることが予想されています。

プライムレート引き上げについて、ゼロヘッジはこう書いています。
プライムレートが銀行にとって重要なのは、それが他の金利、たとえばクレジットカードや中小企業向けローンの金利を決定する際の基準になるからだ。言い換えれば、大手銀行は時間を無駄にすることなく、借金を抱える顧客たちに新金利を早速適用したのだ。もちろん、他の全ての銀行も大手銀行に追従することだろう。
トミー・キルゴア氏(マーケット・ウォッチ)は、こう述べています。
プライムレート引き上げを決定するのにかかった時間は、たったの12分だ。午後2時、連邦公開市場委員会から政策金利の引き上げが発表された。そしてその12分後、ウェルズファーゴ銀行はプライムレート引き上げを早々に発表した。
政策金利が上昇したのだから、各銀行のプライムレートも上昇するのは当然の結果だ、と言う人たちがいるのは事実ですが、ゼロヘッジは片手落ちを指摘しています。
大手銀行は貸出金利を即刻引き上げたが、顧客の預金口座に支払う利息については全く何も言及していない。JPモルガン・チェースの広報担当者は、CNBCとのインタビューでこう語っている。「預金口座に払われる利息が自動的に引き上げとなることはありません。なぜなら、それはプライムレートに連動しないからです。今後の動きを監視して、適切な預金口座の利子を決定する予定です。」 
結論はこうだ。クレジットカードの借金を抱える人たちは、毎月の利子支払いが増える。ただでさえ微々たる利息だが、米国の銀行で預金している人たちへの利息の支払いが上昇することはない。要するに、銀行はあなたの持つ金には興味はあるが、預金の利息を増やすことなど最初から頭に無いのだ。
大手銀行を批判しているのはゼロヘッジだけではありません。ツイッターにも多数の批判を見ることができます。これは一例です。


ウェルズファーゴ銀行は貸出金利を引き上げた。しかし預金口座の利息に変化は無い。金融業界は何も変わっていない。ウォール街を占拠せよ運動は失敗だった。





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