5000ドルを銀行から下ろすのは不審な行動??

投資ニュースレターの編集長を務めるスティーブ・シュガールード氏が、投資やビジネスで成功している友人に、こんな質問をしました。
自宅には現金をどれくらい置いてあるの?
回答は6桁でした。100,000ドルも6桁、900,000ドルも6桁ですから、円に換算すれば少なくとも一千万円を超える現金が自宅にあることになります。


「それはいくらなんでも大金すぎないかい?」、というシュガールード氏の言葉に、友人はこう答えました。
大金すぎる?では、この金を銀行へ入れておいたら、いったいどれほどの利子が貰えるだろうか?それに、銀行から多額な金を下ろすのが最近難しくなっている。
ゼロ金利が長く続いていますから、現金を家の金庫にしまっておいても損をすることはありません。「銀行から多額な金を下ろすのが最近難しくなっている」、と友人は語っていますが、数週間ほど前、シュガールード氏が5000ドルを下ろそうとした時のことです。行員がこう言いました。「このような大きな金額を現金で下す場合は、数日前に連絡してください。」 5000ドル(約61万円)が大金でしょうか?シュガールード氏の使っている銀行は大手銀行ですから、5000ドル程度の金が大金である筈がありません。

少し時間がかかりましたが、シュガールード氏は5000ドルを下ろすことができました。自分の金なのですから、いつでも自由に引き出し可能であるべきなのですが、問題は5000ドルという金額です。法律で、米国の銀行は不審な取引を連邦政府に報告することが義務付けられています。たとえば、マネーロンダリングの疑いがある場合は政府に早速知らせます。

まことにバカバカしい話ですが、米国連邦金融機関検査協議会(FFIEC)の定義によると、5000ドルまたはそれを超える金額の取引も不審な取引に該当します。「家具を現金で買うから5000ドルを下ろすのだ」、「あの店は小切手を受け取らないから5000ドルを下ろしたい」、と正当な理由であったとしても、銀行はそれを不審な取引として政府にレポートする可能性があります。

困ったことに、司法省はこの法律を更にエスカレートさせようとしています。銀行は書類という形で不審な取引を政府に知らせていますが、司法省は書類ではなく電話で警察へ直ぐに通報することを義務付けようとしています。もしそれが現実となれば、こんなことが起きる可能性があります。

シュガールード氏は5000ドルを下ろしに近くの銀行へ行きました。「少々お待ちください」、と行員に言われシュガールード氏は椅子に座って待っていると、二人の警官が氏の前に現れました。「5000ドルを下ろしたいとのことですが、いったい何のために使うのですか?」 もちろん、「私の金なのですから、どう使おうと私の勝手です」、などと答えようものなら逮捕されてしまうことでしょう。

米国は自由の国である筈ですが、政府の力はますます大きくなり、資金移動の監視はいっそう厳重になることでしょう。一部の人たちが既に述べているように、政府は最終的に現金を世の中から無くし、100%監視が可能な電子マネーが台頭するかもしれません。膨大な赤字を抱えるアメリカですから、国民の資産を100%コントロール下におくことで、効果的に銀行預金課税を実施することができます。もちろん、そんな時代が来ないことを願っています。

(参照した記事:Two more reasons why you should be holding plenty of cash OUTSIDE of the bank

Take a look at what they buried in this obscure report

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