ヘッジファンド・マネージャーが語る2016年の心配材料

下は、ダグラス・カス氏(ヘッジファンド・マネージャー)のブログから抜粋したものです。

カス氏
・ テロリズムが、ひ弱な回復を見せている世界経済を崩す。単発的な事件として終わるのではなく、システマチックなテロ行為が頻繁に起きる可能性がある。このような状況で打撃を受けるのは航空会社、ホテル、テーマパークなどの娯楽施設銘柄だ。
・ テロリズムはサイバースペースに広がる。主要金融機関へのサイバーテロが、2016年を通じて大きな問題になりそうだ。特に、証券取引所のコンピューター・システムが攻撃され何度もダウンするような事態になれば、米国の証券取引所の信頼度が大きく下がる結果となる。もちろん、サイバーテロはフラッシュ・クラッシュ(数分といった短期間の間にマーケットが大きく下げること)を引き起こす可能性もある。

・ 中東の石油設備がテロのターゲットになり、原油価格が1バレル60ドルを突破する。売られていたエネルギー株も、このテロ行為で上昇に転じる。

・ 米国は景気後退に陥り株は大幅に下げる。米国の経済回復、成長が始まってから既に70カ月が経過し、これは米国史上最も長いものの一つだ。1971年以来米国は6回の景気後退を経験し、S&P500指数は平均で36%の下落となった。2016年には景気の後退が予想され、S&P500指数は20%の下げとなることだろう。

・ 連銀が2016年に金利を引き上げることはない。2015年の金利引き上げが間違いであったことが証明されるだろう。

・ 中国とロシア経済の低迷が続く。中国の実質GDPの成長率は5%を割る。失業率は上昇し各地で暴動が起き、ソーシャル・ネットワークは政府の厳しい監視下におかれる。軍は南シナ海進出に、よりいっそう積極的になるだろう。 原油価格上昇に関係なく、ロシア経済は大きく崩れる。プーチン大統領は道理に合わない報復的な政策を推進することだろう。

・ 欧州連合の崩壊が始まる。難民問題の解決に失敗し、ドイツのメルケル首相は辞任する。ヨーロッパの国境は閉ざされ貿易がストップしてしまう。ギリシャなどの周辺国家への経済的援助もなくなり危機が再度訪れる。イギリスは欧州連合から去ることだろう。

・ 米国の住宅市場、そして自動車産業の大幅下落が始まる。手頃な価格から大きくかけ離れてしまった住宅価格は5%を超える下げとなる。住宅ローン金利は上昇し、下げ続けていた失業率は底打ちとなる。自動車ローン金利の上昇、ローン支払い滞納者数の大幅上昇、そしてパーソナル・モビリティ車の予想より早い台頭で、自動車株は2016年最も成績が悪いセクターになる。

(注: カス氏は買いよりも売り手として知られています。)

(参照した記事: 15 Potential Surprises for 2016

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