今年のマーケットは残りあと30日: 投資家たちはどんなものを買っているのだろう?

今年も残りわずかとなりましたが、ライアン・デトリック氏は、こんなツイートをしています。


「今日から今年最後の30日間の株取引が始まる。過去12年間、最後の30日間が下げとなったことは一度も無い。幸先の良い期間のスタートだ。」

更にデトリック氏によると、1950年から2014年までの年末30日間のマーケットを振り返った場合、S&P500指数は平均で2.36%の上昇、そしてこの30日間が高くなった確率は75.38%です。

年末のマーケットは強くなることで有名ですが、下の表を見てください。
データ:Equity Clock
月別に見た過去20年間のS&P500指数の成績です。(四角で囲った部分が11月と12月)
・ 11月の平均リターンは+1.8%、そして11月が高く終わった確率は85%。
・ 12月の平均リターンは+1.7%、そして12月が高く終了した確率は80%。
S&P500指数は年末ラリーを展開する可能性が高い訳ですから、S&P500指数に連動するETFを買うという単純な作戦をたてることができます。残り30日となった今日、投資家たちは、いったいどんなものに資金を回しているのでしょうか?

データ:ETF.com 
上の表には、11月11日から11月17日までの間に、資金が最も流入したETFのトップ10が表示されています。筆頭はナスダック100指数に連動するETFですが、面白いと思ったものが3つあります。下線を引きましたが、第3位に入っているのはユーロのETFです。下が週足チャートです。


明確なユーロ安、冴えない状態が続いています。なぜ投資家たちは、このETFを買う気になったのでしょうか?見てのとおり、ETF価格は3月の安値に迫っています。二番底が形成される、と判断して買っているのでしょうか?もちろん、現時点では3月の安値がサポートになるかは分かりません。更に、もし12月のFOMCで金利引き上げが決定となればドル高に動く可能性が高いですから、3月の安値割れというシナリオも十分に考えられます。それとも、ここでユーロのETFに資金が流入しているということは、12月の利上げは無いと判断している投資家が多いということなのでしょうか?

第4位は原油のETFです。週足チャートを見てみましょう。


ユーロのETFと同様に低迷が続いています。8月の安値に迫っていますが、現時点では、そこがサポートになるかは分かりません。有り余る豊富な原油供給量、中国経済の減速といった悪材料が存在する状態ですが、原油の大底は近いと判断した投資家が多いようです。

第6位はレバレッジ型の原油のブル上場投資証券(ETN)です。原油が1%上昇すると3%上昇する仕組みになっている、かなり投機性の高いETNです。一般的に言えることですが、レバレッジ型のETFやETNは短期投資に利用されます。言い換えると、多くの投資家は近いうちに原油の上昇が始まることを期待しています。下が週足チャートです。


8月の安値に接触中ですが、今のところ上昇に転じる気配は見えません。

ついでに、原油の過去20年間の季節性も見てみましょう。

チャート:EquityClock.com
円で囲いましたが、原油が底打ちとなるのは12月ですから、現時点における原油のETFの買いは、まだ早すぎるようです。

(参照した記事: デトリック氏のツイート

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