著名経済サイトから石油株の底打ち宣言

多くの読者を持つ経済サイト、バロンズの見出しです。
Oil Stocks Have Bottomed; Charts Send a Buy Signal (石油株は底打ち。チャートには買いシグナル)
記事は、こう始まっています。
ニュースやファンダメンタルズよりも先に、チャート上に変わりゆく状況が現れることがあり、現在のエネルギー・セクターがそれに匹敵する可能性がある。(バロンズ)
下が、バロンズに掲載されているチャートです。
チャート:barrons.com
エネルギー株のETF、Energy Select Sector SPDR (XLE)の週足チャートです。要点は、「このETFは下げ目標価格に既に達し、二番底を形成している可能性がある」、というものです。

日足チャートに移って、最近のようすを見てみましょう。


移動平均線は相変わらず下げています。Aは中期トレンドを示す50日移動平均線、Bは長期トレンドを示す200日移動平均線です。ダウントレンドですから、基本的には売り姿勢ですが、状況は明らかに好転しています。

先ず、今日のローソク足(C)はレジスタンスラインを突破し、バロンズが指摘しているように二番底が形成されているようです。(1は8月の安値、2は9月の安値。)

三つ指標を入れましたが、Dを見てください。ブレイクアウトしています。これは、売りと買い圧力を把握するために使われているオン・バランス・ボリュームです。このブレイクアウトは強い買い圧力を示し、買い手が積極的になってきたことを表しています。

RSI(相対力指数)も上放れです(E)。赤い線は50に引かれています。50未満の数値はダウントレンド、そして50を超える数字はアップトレンド、と一般的に解釈されていますから、この上放れを見て買い出動した人も多いことでしょう。

一番下はMACDです。先ず、Fで買いシグナルとなるゴールデンクロスが起きています。Gを見てください。MACDはゼロライン(点線)に迫り、ここを越えると第2の買いシグナルとなります。

今日の強い展開で、ETF価格が50日移動平均線を決定的に越えたのは買い手に好ニュースですが、ETF価格は200日移動平均線より下で相変わらず推移しています。「200日移動平均線より上にはブルが住み、200日移動平均線より下にはベアが住む」、という言葉がありますから、売り手はまだ諦めていません。オッペンハイマーのアリ・ワルド氏は、こう語っています。
エネルギー株のETFの下げ基調に変化は無い。ここでは買いを検討するより、ETFがレジスタンス・ゾーン(70ドル~72ドル)に達した時点で空売るべきだ。
ということで、下降する200日移動平均線付近には売り手が待っていることでしょう。しかし、テクニカル指標の最近の好転を考えると、たとえ空売られたとしても8月の安値を割るのは難しいように思われます。もちろん、年内に金利引き上げが実施され、大きくドル高となってしまえば話は別ですが、現時点では買い手が積極的になっています。更に、米国での原油生産が大幅に減らされるのは時間の問題であり、原油価格は急騰する可能性があるというロイターの記事も、エネルギー株ETFの買い材料となっています。

買いの機会を逃してしまった、と悔やむ必要はありません。本格的な買いが始まるのは、このETFが200日移動平均線を突破してからです。



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