2015年10月5日月曜日

続伸の米国株式市場: 単なるベア・ラリー!?

米国株式市場は続伸です。マーケット終了まで約30分を残し、ダウは1.83%、S&P500は1.78%、そしてナスダックは1.47%の上昇となっています。下は、ダウ平均に連動するETF、SPDR Dow Jones Industrial Average (DIA)の日足チャートです。


先ず、20日移動平均線(A)は最近水平になり、短期トレンドはハッキリとした方向性の無い横ばいです。中期トレンドを示す50日移動平均線(B)は明らかな下げ、そして長期トレンドを表す200日移動平均線(C)は、なだらかな下げとなっています。

Dが今日の出来高です。金曜に引き続き強いラリーが展開されていますが、今日の取引量は金曜を下回っているだけでなく、通常の量にも達していません。平均以下の出来高での上昇ですから、どう考えても、多くの人たちが積極的に買っているマーケットではありません。

買いポジションを持つ人にとって、マーケットが上昇することは嬉しいことですが、投資アドバイザーのジョシュア・ブラウン氏は、こんなことを指摘しています。
先週金曜、ダウ平均はマイナス250ポイントの大きな下げから回復し、結局+200ポイントで終了した。この見事な反発に多くの人が歓喜したが、これでマーケットは以前のようなブルマーケットに戻ることができる、と判断するのはあまりにも早すぎる。下の表を見てほしい。
ブライン氏のブログから
ブラウン氏が強調しているのは、ダウ平均の一日の値幅です(右から二番目のPoint Swing)。上の表は、1987年以来、ダウ平均の一日の値幅が最も大きかったトップ20です。
赤色で分かるように、最も値幅が大きかった日のほとんどは下げだ。トップ20中の15回が下げ、そして5回が上げだ。上げ、下げというマーケットの方向に関係なく、一日の値幅が極めて大きな日は、一般的に言われている健康なマーケットではない。言い換えると、投資家たちの迷いや意見の大きな違い、そして恐怖が巨大な値幅という形で現れる。現時点で100%断言することはできないが、金曜の一転反発は、単なる「ベア・キラー・ラリー(熊殺しのラリー)」の可能性がある。
もう一度、上のダウ平均に連動するETFのチャートを見てください。現在の位置は、200日移動平均線より下ですが、S&P500指数も同様な状態です。ブラウン氏は、こんなことも指摘しています。
1960年以来、S&P500指数の30日平均リターンは+0.88%だ。しかし、S&P500指数が200日移動平均線より下にある場合の30日平均リターンはマイナス2.6%だ。1960年以来、最悪なマーケットの25回中の22回は、S&P500指数が200日移動平均線より下で推移しているときに起きている。
昨日のブログに記したことですが、ダウ平均は10月の中頃が底になり、年末は強いマーケット展開となる傾向があります。季節的には、そろそろ買っていける時期なのですが、ブルームバーグは、このようなことをツイートをしています。


灰色の部分は景気後退期、そして折れ線はS&P500指数に属する大型企業のプロフィット・マージン(利益率)です。一番右側、現状を見てください。円で囲われていますが、利益率の下降が顕著になっています。矢印の部分は例外となりますが、過去を振り返ってみると、現在のように利益率の低下が明確になった直ぐ後には景気の後退が始まっています。正に、リセッションの可能性がある訳ですから、現在は株を買い難い状況です。

(情報源:Before you get excited about the big reversal…

ブルームバーグのツイート

0 件のコメント: