動き始めた素材、ブルマーケットは天井が近い??

最近調子が良くなってきたのは素材です。

データ: finviz
上の表は、最近1カ月の各セクターの成績になり、トップは+11.27%の素材、最下位はマイナス1.26%のヘルスケアです。下は、過去1年間で見た場合です。

データ: finviz
素材は最下位、マイナス23.75%(A)の惨憺たる数値です。(トップは+11.97%の消費財)

過去3カ月で見てみましょう。
データ: finviz
素材は第7位(A、マイナス1.65%)、トップは+3.54%の公益株です。

ということで、素材が最近注目されている訳ですが、下の二つのチャートを見比べてください。

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素材です。1で分かるように、50日移動平均線を最近突破しています。

下はヘルスケアです。

finviz
1年間という期間で見れば、ヘルスケアは+8.31%ですから、マイナス23.75%の素材を大きく上回っています。しかし、50日移動平均線より上にあるのは素材の方であり、ヘルスケアの場合は下降する50日移動平均線がレジスタンスになっています。言い換えると、ヘルスケアはかつての人気セクターであり、素材はこれから人気セクターになれる可能性があります。

素材に手っ取り早く投資する方法は素材のETFの利用です。下は素材専門のETF、XLBMaterials Select SPDR(XLB)の日足チャートです。


Aで分かるように、ETF価格はゾーンの上限を突破です。円で囲いましたが、バランス・オブ・パワーは買い圧力を示す緑の線が続出し、このETFが買い集められている状況が示されていました。次の目標は、47ドル70セント付近に位置する200日移動平均線(1)です。

素材が上昇し始めたということは、米国株式市場のブルマーケットの終わりが近い可能性があります。

チャート: Market Realist
一般的に言えることは、上のチャートで分かるように、上昇相場の終盤、マーケットの天井付近で買われるのは素材、エネルギー、そして貴金属です。


上はエネルギー株のETF(日足)です。50日移動平均線(1)を大きく突破、そしてブルフラッグ(A)が現在形成されています。買いシグナルとなるフラッグの上辺を越えた場合は、78ドル付近まで上昇することが予想されますが、74ドル付近に走る200日移動平均線(2)が一先ず難関になる可能性があります。

貴金属を代表する、金のETFの日足チャートを見てみましょう。


矢印で分かる分かるように、最近は上昇が顕著になっています。しかし心配材料もあります。1、2、3の部分を見てください。今回(3)も200日移動平均線を越えましたが、前回(1、2)と同様に失速となって、200日移動平均線の下へ戻っています。「200日移動平均線の突破に失敗」、と判断されても仕方がない状態ですから、売り手が元気を取り戻していることでしょう。ベアを降参させるためには、どうしても3の高値を越える必要があります。

完全に底を打ったかはまだ分かりませんが、素材、エネルギー、そして金のチャートパターンは最近好転しています。言い換えると、マーケットの天井を心配する投資家たちが、資金の一部をこれら3セクターに移動させている、という見方ができそうです。

(参照した記事:ETFs That Outperform in Late Stage, Recession, and Trough

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