2015年10月2日金曜日

ガッカリな雇用統計、しかし上手く決まった30分プレイ

水曜に発表された、(米)9月のADP全国雇用者数は予想された19万人増を上回る20万人増という結果でした。

ADPレポートから

雇用創出が着実に進んでいる。エネルギー関連、そして製造業の職数が減っている状況にもかかわらず、米国内の雇用者数は毎月平均で20万人増えている。このペースで進んで行けば、完全雇用が達成されるのは時間の問題だ。 -- マーク・ザンディ(ムーディーズ)

そして今朝、注目の雇用統計(9月分)が米労働省から発表されました。
・ 非農業部門雇用者数: 結果 +14.2万人 (予想 +20.1万人、 前回 +17.3万人)
・ 失業率: 結果5.1% (予想 5.1%、 前回 5.1%)
・ 時給: 結果 ±0% (予想 +0.2%、 前回 +0.3%)
・ 労働時間(週): 結果 34.5時間 (予想 34.6時間、 前回 34.6時間)
雇用者数は予想を大きく下回り、労働者の時給は増えず、そして労働時間は減っているという状態です。ADP全国雇用者数のような予想を超える数値を多くの人が予想していただけに、今回の結果は、正に驚きの内容でした。

この弱い雇用統計を受けて、年内の金利引き上げの可能性は無くなった、という見方が広がっています。
・ 米利上げは少なくとも来年3月までないとの見方強まる-金利先物市場(ブルームバーグ)
・ この雇用統計で、連銀は間違いなく金融政策の再検討をするだろう。-- ブライアン・ベスーン(タフツ大学教授)
冴えない雇用統計を受けて、米国株式市場は大幅な下げで始まったのですが、マーケットは1%を超える下げから+1%に回復です。


S&P500指数(大型株指数)に連動するETFの5分足チャートです。(マーケット終了30分前時点) 二本の青い線は、昨日の高値と安値レベルを示します。 先ず、Aが今朝の寄付きです。窓を開けての下げ、昨日の安値付近でスタートした訳ですが、見てのとおりマーケットは反発ラリーの展開となり、午後に入ってからは昨日の高値も突破です。

とうぜん疑問になることは、なぜマーケットは強い回復となったのでしょうか?何が買い材料となったのでしょうか?
言うまでもなく、雇用統計はひどい内容だった。しかし、製造業の状況を考えれば、今日の結果は決して驚くべきものではない。年内に金利が引き上げられることはない。それどころか、連銀は量的緩和に逆戻りすることが考えられる。-- エドワード・シル(QCIアセット・マネージメント)
量的緩和への逆戻り期待が本当に買い材料になったかは分かりませんが、上のチャートを、もう一度見てください。Aが寄付きですが、マーケットは昨日の安値を決定的に割ることなく、しばらく横ばいとなりました。この横ばいが可能にしたのは、多くの人たちに知られる30分プレイです。


Aの赤い線は、寄付き直後の30分間で記録された高値、Bの赤い線は、寄付き直後の30分間で記録された安値です。要するに、30分プレイというのは、Aの高値を突破なら買い、それとは反対にBの安値割れなら空売るという簡単なやり方です。ということで、Cのブレイクアウトが買いシグナルとなりました。本当の買い材料は分かりませんが、今日の反発は、テクニカル的な色がかなり濃かったようです。

(参照した記事:米利上げは少なくとも来年3月までないとの見方強まる-金利先物市場

 ADP: Labor Market Adds 200K Jobs

U.S. stocks rebound from jobs-induced dip

October hike ‘ruled out’ as economists say 2015 hike unlikely

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