マーケットの大幅下落を心配する投資家たち

あまり聞くことがない「スキュー指数」が話題になっています。この指数は、ボラティリティ指数と同様に、投資家たちのセンチメントを把握するために活用され、下が日足チャートです。

スキュー指数
10月12日(月)、148.92という史上最高のレベルで終了し、投資家たちの株式市場に対する不安感が大きく上昇しています。

一般にスキュー指数は、オプション市場で、将来の大きな価格変動に備える取引が増えると上昇する仕組みであり、その特色は、ブラック・スワンの登場を警戒する不安心理の高まりを示します。具体的には、指数値が100の時は分布が平常の状態であり、あまりテール・リスク(発生確率は低いが発生すると巨額の損失となるリスク)がないことを意味し、一方で100を超えてくると、下落の場合のテール・リスクが通常以上に大きくなってきていることを意味します。(iFinanceから抜粋)
今朝のブログで、ゼロヘッジはスキュー指数とボラティリティ指数(恐怖指数)の正反対な動きを指摘しています。


上がボラティリティ指数です。矢印で分かるように、8月の40台から10台の低レベルに下降し、投資家たちのマーケットに対する恐怖が低下しています。言い換えると、投資家たちは現在の株式市場に不安を感じていません。
低いボラティリティ指数、そして極めて高いスキュー指数から何を読みとることができるだろうか?基本的に言えることはこれだ。「多くの投資家たちは楽観的だ。しかし、大口投資家たちは通常以上に大きなテールリスクを感じている。」(ゼロヘッジ)
資金を豊富に持つ投資家たちが危機を感じているのなら、私たちは、ここで持ち株のほとんどを処分するべきでしょうか?下の表を見てください。

チャート: Kimble Charting Solutions
スキュー指数が142という高レベルを突破した場合、S&P500指数はどう動いたかが示されています。

Aは、スキューが142を超えた5日後、S&P500指数は平均でマイナス0.32%であったことが示されています。Bは10日後、S&P500は平均で0.54%の下げです。1カ月後のS&P500は平均で0.51%の下落(C)、3カ月後は+0.85%(D)、6カ月後は+5.19%(E)、そして12カ月後は平均で6.51%の上昇です(F)。極めて高いスキュー指数は、5日から1カ月までの短期的なマーケットの下げを示唆しているようですが、下げ幅はこれと言って大きい訳ではありません。上の表を作ったライアン・デトリック氏は、こう語っています。
スキューをどう判断するべきかを議論するのは楽しい。これは向こう数日間話題になると思うが、極めて高いスキューは決してパニックに値するような事象ではない。

(参照した記事: スキュー指数

Market Expectations Of A Stock Market Crash Have Never Been Higher

What’s It Mean When Everyone Expects A Black Swan Event?

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