投資心理をこれ以上悪化させないために、米国は今月のFOMCで金利引き上げを決定するべきだ!?

連休明けの火曜、CNNマネーには、こんな絵が掲載されています。

CNNマネー
ブルマーケットは健在だ、と主張しているような画像ですが、背景は白黒、楽しんでいるのはブル一頭だけです。マーケット終了まで2時間を残し、ダウ平均は2%の大幅上昇ですが、パーティーにはもう一つ活気がありません。

投資のプロたちは、悪夢のような下げとなった8月24日の安値が底になった、という見方に傾き始めている。主要株式指数は、最近の高値から少なくとも10%の下落となり、一般的に言われている調整という現象が起きた訳だから、マーケットはこのへんで安定を取り戻す可能性がある。(CNNマネー)
もちろん、投資家たちの関心は16-17日に控えたFOMCです。はたして、金利引き上げは決定されるでしょうか?「米国の経済は明らかに成長している。特に失業率は、ほぼ完全雇用を示しているから、今月の会議で利上げを決定するのは当然である」、という意見が多いですが、「投資心理を悪化させないためにも金利引き上げを実施するべきである」、という意見も増えています。
・ 金利引き上げが実施されるまで、投資家たちのイライラ状態が続き、その結果として不安定なマーケットも続く。連銀は、投資家たちに明確な方向を示すことが大切だ。 -- ボー・クリステンセン(ダンスケ・キャピタル)
・ 連銀は、やっと利上げに踏み切る準備ができたようだ。もちろん、金利引き上げは数か月前に既に実施されるべきだった。 -- ルー・ピアンテドシ(イートン・バンス)
「やるならサッサとやれ。いつまでグズグズしているのだ」、といった状況ですから、たとえ17日に利上げが発表されたとしても驚く人はいないでしょう。更に、「連銀が米国経済成長を信用しているなら利上げに踏み切る筈だ。その反対に、金利を引き上げないということは連銀は米国経済は弱いと認めていることになるから、株の売り材料になるだろう」、という見方も出ています。

ドイツ銀行のビアンコ氏も、連銀は17日の会議で利上げを決定するべきだ、と述べています。
米国労働市場からは、明確な利上げシグナルが出ている。2016年まで利上げを遅らせても、それは投資家や海外の中央銀行を迷わせるだけだ。もちろん、海外経済が弱い状況での利上げは更なるドル高を生むことになり、米国企業の利益には悪影響となるから妥協案が必要だ。連銀へのアドバイスはこれだ: 先ず、17日の会議で50ベーシスポイント(0.5ポイント)の金利引き上げを決定すること。そして、追加利上げは2016年の中頃まで無い、という一文を声明に加えることだ。
ライアン・デトリック氏(テクニカル・アナリスト)は、9月のマーケットについて、こんなことを語っています。

今月の初日がそうであったように、9月の初日が2%を超える下げとなった場合は、S&P500指数は平均で更に5.33%下げて9月を終了する。
ということで、統計的には今月のマーケットは下げ方向です。はたして、金利引き上げを発表することで投資心理が一変し、積極的な買い手がマーケットに戻って来るのでしょうか?IMFのラガルド氏が先週述べたように、金利を引き上げたが直ぐに金利引き下げに逆戻り、といった失態を演じることがないことを望みます。

(情報源:Bulls on parade: Stocks bounce back ... for good?

DEUTSCHE BANK: Here's our advice to the Fed

What Does It Mean If The Fed Hikes... And If It Doesn't

デトリック氏のツイート

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