2015年9月30日水曜日

株は若者向き?国債は高齢者向き?

よく聞くことですが、若い頃は無茶をしたり冒険することができますが、年を取ると考え方が保守的になって冒険ができなくなってしまいます。この考え方は投資にもあてはめられる傾向があります。若い人たちは、危険はありますけれども大きな成長が期待できる株を中心に投資するべきであり、高齢の人たちは株のような危険度の高いものをポートフォリオから外して、安全性を重視した国債や優良社債を中心に保守的な投資をするべきだと言われます。



株=冒険、国債(優良社債)=保守的、という公式がなりたち、言い換えると、株は若者向き、そして国債は高齢者向きです。

ここで質問です。一般的に信じられているように、若者は高齢者以上に積極的に株に投資しているでしょうか?カレン・ローチ氏(投資アドバイザー)は、こんなことを先日のブログで書いています。
株に割り当てる資金を年齢で決める、という極めて単純な考え方がある。もしあなたが30歳なら、国債に割り当てる資金は30%、そして株に割り当てる資金は70%だ。投資家が70歳の場合は、国債70%、株30%という配分になる。顧客を早速調べてみたのだが、結果は正反対だった。若い人ほど投資で危険を冒すのを嫌い、株に割り当てる資金の比率が低い。
興味深い結果です。30歳の若者と70歳の高齢者を比べた場合、当たり前のことですけれども、若者には時間という重要なものがたっぷりとあります。10年後を期待して株を買う、ということが若い世代にはできますが、70歳の人は10年後は生きているかどうか分かりません。

よく引用されるチャートはこれです。

チャート:wealthfront.com
黒い線はS&P500指数、オレンジ色の部分はベアマーケット、そして青い部分はマーケットの調整期です。このチャートを若い投資家に見せながら、アドバイザーは、こんなことを言います。「下げ相場を怖がる必要は全くありません。あなたは若いのですから、長期投資できる時間がたっぷりとあります。チャートを見てください。たとえ下げ相場があっても株を長期保有すれば、マーケットは単に元の位置へ戻るだけでなく、更にそこを超えて大きな利益に結び付きます。」

しかし現実は、投資アドバイザーのローチ氏が言うように、危険を冒して積極的に株を買っているのは高齢者の方です。何故でしょうか?ローチ氏の話に戻りましょう。
若い世代の一番の問題は年収が低いこと、そして年収を占める出費率が高いことだ。家のローンの支払い、子どもの教育費、それに自動車ローンなどの大きな出費が毎月あるから投資に回すことができる資金が大して残らない。
正に、金を持っているのは年収の高い中高齢層であり、若い世代は出費ばかりが多くて株を買いたくても買うことができない状態です。ローチ氏の言葉を借りれば、若い世代は投資できる資金が極めて限られていますから、危険な株を買って大切な資金を半分無くしてしまうなどといったことは許されません。言い換えると、若い世代は資金を増やすことより減らさないことの方が重要ですから、どうしても安全を求める保守的な投資になってしまいます。「若いうちは株」、とアドバイザーは勧めますが、これは現実を無視したアドバイスだ、とローチ氏は記しています。

(参照した記事:No, Young People Don’t Have a Higher Tolerance for Risk

There’s No Need to Fear Stock Market Corrections

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