8月の米雇用統計を金曜に控えて: 歴史的に見た場合、8月は予想以下になる傾向がある

8月の雇用統計が、いよいよ金曜に迫りました。もし良い内容なら、9月17日のFOMCで金利引き上げが決定されると言われているだけに、正に注目の雇用統計です。下が予想されている数値です。

・ 非農業部門雇用者数: +21万8000人
・ 失業率: 5.2%
・ 時給: +0.2%(前月比)
・ 平均労働時間(週): 34.6時間
歴史的に見た場合ですが、8月の雇用統計について、ドイツ銀行のジョセフ・ラボーグナ氏はこう語っています。
過去27年間を振り返ってみると、8月の雇用統計は27回中の21回が予想以下だった。言い換えると、78%が予想を下回った。予想の平均ミスは6万1000人、そして予想ミスの中間値は4万2000人だ。予想されている非農業部門雇用者数は21万8000人増だから、予想ミスの中間値を使って計算すると17万6000人増という非農業部門雇用者数を得ることができる。17万増は悪い数字ではないから、この数字なら9月17日のFOMCで金利引き上げが決定されることだろう。
元FRB副議長が所属するポトマック・リサーチのアナリストも、ラボーグナ氏と、ほぼ同様な見方をしています。
8月はヘンな月だ。数人の経済学者が今週指摘していたが、過去4回の8月の非農業部門雇用者数は平均で約10万人増だ。このことを考えれば、今回予想されている約22万人増に達することは、おそらく無理だと思われる。もし18万人以上なら、連銀は9月の会議で金利引き上げに踏み切るだろう。
8月上旬、バンクレート社が65人の経済学者の意見調査をしたところ、9月に金利引き上げが実施されるだろうという回答は67%でした。しかし、波乱な株式市場が一因となって、今週その数値は40%に下がっています。ティム・ムラニー氏(The Street)は、こう述べています。
極端に良い雇用統計が発表されないかぎり、連銀は9月に金利引き上げを実行することはないだろう。現在の米国にはインフレは存在しない。エネルギーと食品を除いたインフレ率はたったの1.2%であり、連銀が目標にしている2%には、まだ遠いレベルだ。現に7月、連銀関係者から漏れたデータによれば、2%のインフレ目標を達成できるのは2020年またはそれ以降になる、と連銀は見ている。こんな状況では、金利を正常化しようという理由だけで金利を引き上げることはできない。

(参照した記事:If history is any indication, Friday's jobs report could seriously stink

Why The Fed Will Wait on Rates--Unless the Jobs Number Is Huge

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