金利引き上げは無かった -- 金鉱株は約10%の上昇

利上げをしなかったFOMCは腰抜けだ!さっそく、こんなものがインターネットに登場しています。

絵: CONTRA CORNERから
「ハト派意見がFOMCを支配した」、と報道されていますが、FOMCを支配したのはチキン派です。(チキンには臆病者という意味があります。)

今週のマーケットを振り返ってみると、S&P500指数は0.15%のわずかな下げとなりました。こんな中で目立ったのは金鉱株です。下は、大型金鉱株のETFの日足チャートですが、今週の上昇幅は9.61%という好調な動きとなりました。


50日移動平均線(赤)を越えて、金曜の取引を終了しています。もちろん、「移動平均線の傾きが重要だ」、という考え方がありますから、現時点でのダウントレンドには変化はありません。言い換えると、「ETF価格の50日移動平均線突破は単なるダマシである」、と判断している人は空売りの機会を狙っています。

ペンション・パートナーズのチャーリー・ビレロさんが、こんなツイートをしています。


金鉱株以上に嫌われているものがこの世にあったら驚きだ

ビレロさんの言うとおり、金鉱株は長い低迷が続いていますから、多くの投資家から嫌われた存在です。下が、大型金鉱株のETFの月足チャートです。


2011年9月は66ドル台、そして金曜の終値は14ドル48セントですから、ほぼ80%の価値を失っています。どんなに我慢強い投資家でも、こんなに下げられたら降参です。

半値八掛け二割引で計算するとこうなります。(半値八掛け二割引: 天井を付けた後下落局面に入った時に、底の水準を判断する目安とされる相場の格言。高値×0.5×0.8×0.8=0.32で1/3程度まで下げるというもの。-- 野村證券のサイトから )
66ドル98セントX0.5X0.8X0.8=21ドル43セント
ということで、現在のレベルは21ドル43セントを32%も下回り、正に超売られ過ぎといった状況です。

注目は、この青い線です。


7月(A)、ETF価格は16ドル付近を走るサポートラインを割りました。要するに、このサポートラインが今はレジスタンスラインになっている訳ですから、16ドルの突破が買いシグナルになります。

下が日足チャートです。


8月21日(B)、ETF価格は16ドルを瞬時超えましたが、けっきょく陰線となって下落に転じてしまいました。16ドル突破で買った人たちは思惑が外れる結果となってしまいましたが、このようなことを防ぐ方法の一つは、終値が16ドルを超えていることを確認してからの買いです。

今週の金鉱株の上昇の背景には金価格の上昇がありますが、専門家たちの意見は相変わらず悲観的です。
私なら、ここでの試し買いはしない。-- トマス・ビティエロ(オーラム・オプションズ・ストラテジーズ)
もう一度、上のチャートを見てください。今週既に買った人たちは、16ドル付近(B)での利食いを考えていることでしょう。とうぜん、そこでは空売りも待っていますから、次回も16ドルを簡単に突破するのは難しいように思われます。

(参照した記事:野村證券 証券用語解説集

Fed Update——Hawks, Doves and Chickens

ビレロ氏のツイート

Gold rally set to fizzle out: Expert

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