金利は引き上げられなかった、しかし一つ大きな驚きがあった

大注目された連邦公開市場委員会(FOMC)でしたが、金利引き上げはありませんでした。政策金利は0.00 - 0.25%に据え置かれ、こんな状態が2008年の12月から続いています。


上は、ドラッジ・レポートの見出しです。
連銀は脅しているだけ: 金利はけっきょく引き上げられなかった
月曜になりますが、CNNマネーは、こんなことを指摘していました。

金利をごくわずか引き上げることで、連銀は三つの明確なメッセージを送ることができる。
1、米国の経済は明らかに回復している。これ以上のゼロ金利政策は必要ない。 
2、連銀の政策決定は、株式市場の浮き沈みに左右されることはない。 
3、引き上げを実施することで、連銀を含めて、人々は次の重要な課題についての話し合いを開始することができる。
金利引き上げがなかったわけですから、連銀は、上記3項目とは反対のメッセージを投資家たちに送る結果となってしまいました。

連銀は外圧に屈した、という見方もあります。
今回は、いつもとは少し様子が違っている。FOMCから発表された声明には、「海外情勢の展開を監視している」、という新しい言葉が入っていた。言い換えると、連銀は、海外の経済が米国経済に大きな影響を与えていることを明らかに認めている。(ビジネス・インサイダー)
海外の経済ではあまりにも漠然としていますが、ビジネス・インサイダーは、連銀が特に注目しているのは中国だと結論しています。下のチャートには、過去25回公表されたベージュ・ブック中で、中国経済が言及された回数が示されています。 (ベージュブック:地区連銀経済報告)

チャート:ビジネス・インサイダー
最近公表された9月のベージュ・ブックでは、中国が言及された回数が11回と突出しています。
米国の金融政策は他国経済の人質になってしまった。 -- クリス・ラプキー(MUFGチーフ・エコノミスト)
今回のFOMCで利上げが決定されなかったことで、今年中に金利が引き上げられる可能性も減った、という見方も広まっています。
連銀は、2015年のGDP成長率を上方修正した。しかし、2016年は2.5%増から2.3%増、そして2017年の成長率を2.3%から2.2%に下方修正している。更に、2015年のインフレ率予想は0.8%から0.4%、そして2016年のインフレ予想は1.8%から1.7%に下方修正された。(CNBC)
連銀自ら経済見通しを下方修正しているのですから、こんな状態では、今年中に金利を引き上げるのは難しいようです。

もう一つ話題になったのは、FOMCに出席しているメンバーの金利見通しを示すドットチャートです。

チャート:ゼロヘッジ
注目は、薄い赤色になっている部分です。
今回のFOMCで最大の驚きは金利が引き上げられなかったことではない。驚かされたのは、史上初めて、2015年、そして2016年に金利がマイナスに陥ることを予想するFOMCメンバーが一人存在するということだ。(ゼロヘッジ)

(参照した記事: Fed holds off, markets now betting on hike in 2016

FOMC Stunner: One FOMC Member Forecasts Negative Interest Rates Are Coming To The US

It's time: The Fed should hike interest rates

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