週末の話題: アリババの株価は半減する!?

このニュースが報道されたのは2014年、9月19日でした。
アリババ株、初値は92.70ドル 時価総額25兆円 
中国の電子商取引最大手のアリババ集団は19日、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。上場後の初値は92ドル70セントとなり、公募・売り出し価格の68ドルより3割超高い水準。時価総額は2300億ドル(約25兆円)規模に達し、トヨタ自動車(約22兆円)を超えた。(日本経済新聞)


そして今週末、経済誌バロンズに現れたのはこんなヘッドラインです。

Alibaba: Why It Could Fall 50% Further(アリババ: なぜ株価は更に50%下落する可能性があるのか)

下が、アリババの日足チャートです。


金曜の終値は64ドル63セント、公募・売り出し価格の68ドルを割っています。もしバロンズ誌の見方が正しいなら、株価は30ドル台に転落するまで下げ止まることはありません。

極めて大雑把に言うと、バロンズが問題を感じているのはアリババ株のバリュエーションと、決算で発表された数字の信憑性です。
・ 52社のアナリストがアリババ株を追っているが、45社が買いを推奨している。目標株価の平均は95ドル50セントだから、現在の位置から、ほぼ50%も上だ。現実を直視すれば、アリババの50%上昇は無理であり、それどころか、ここから50%の下落となる可能性がある。向こう1年間で予想される一株利益を使って計算した場合、アリババの株価収益率は25倍だ。しかし、この数値はイーベイ株の15倍と同程度であるべきだ。
・ アリババから発表される数字は現実離れしている。たとえば、アリババには3億6700万人のユーザーが存在すると公表されているが、この数値は中国政府から発表された、中国に存在する全オンライン・ショッパー数と同じだ。更にアリババによれば、アリババでショッピングする人たちが年間で使う金額は、米国の全てのオンラインで使われる金額を26%上回るという。そんな事があり得るだろうか?平均的な米国と中国のオンライン・ショッパーを比較すると、米国消費者の方が経済的に明らかに豊であり、米国のeコマースの方がもっと発達している。
・ 一般的な中国人が、年間でオンラインで使う金額、そして実際に店に行って買い物する金額の合計はドルに換算すると2260ドルだ。しかしアリババによると、平均的な中国人は、アリババで年間で1215ドルの買い物をするという。この数字は高すぎる。アリババには食品、飲料、ヘルスケア関連などの生活必需品が、ほとんど扱われていない。そんな状況にもかかわらず、どうして普通の中国人が、年間で買い物で使う金額の半分をアリババに割り当てることができるのだろうか?
バロンズの記者は、こう結論しています。
粉飾決算が明白になるのは時間の問題だ。


(参照した記事: アリババ株、初値は92.70ドル 時価総額25兆円

Alibaba: Why It Could Fall 50% Further

Barron's devastating cover story on Alibaba predicts the stock will tank 50%, and that's not even the worst of it

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