移動平均線の傾きの話

株価が50日移動平均線を上抜けた、下抜けたということが話題になるが、そんなことより重要なのは50日移動平均線の傾きだ。-- ブライアン・シャノン(Alpha Trends)

実例として、シャノン氏はツイッターをあげています。下がツイッターの日足チャートです。


チャート: Alpha Trends
50日移動平均線が下降しているときは、買いを考えるべきではない(ブライアン・シャノン)
移動平均線の傾きを重要視する、という考え方で思い出すのはジョー・グランビル氏(1923-2013)です。
グランビルの法則:(日刊ゴールデンクロスから
注目したいのは、2番目の買いと売りシグナルです。
日刊ゴールデンクロス

2.移動平均線が上昇を続けている時に、終値が平均線の下に来た時。(押し目買い)


日刊ゴールデンクロス
2.移動平均線が下落を続けている時に、終値が平均線の上に来た時。(戻り売り)

グランビル氏が使っているのは、50日ではなく200日移動平均線です。株価が移動平均線を割っても移動平均線が上昇している場合は、株価は一転して再上昇する可能性があります。たとえ株価が移動平均線を上抜けても、もし移動平均線が下向きなら、株価はけっきょく失速して再下落となる可能性があります。

下はS&P500指数の日足チャートです。


円で囲った部分が2の買いパターンです。指数は200日移動平均線を割りましたが、移動平均線は上昇しています。

次に金のETFを見てみましょう。


円で囲った部分が2の売りパターンです。ETF価格は200日移動平均線を突破しましたが、移動平均線は明らかに下降しています。

心配なのはダウ工業株30種平均です。


先ず、200日移動平均線は上昇しています。1と2の移動平均線割れは良い押し目買いとなりましたが、問題は最近の部分(A)です。チャートを拡大してみましょう。


上昇する200日移動平均線を割った後、1の長い陽線で分かるように、ダウ平均は確かに反発しました。しかし、上昇は長く続かず、割った200日移動平均線がレジスタンスになり(2)、ダウは再下落してしまいました。金曜の終値(3)は7月の安値を下回り、ダウ平均の弱さが顕著となっています。言い換えると、右下がりの傾向が見え始めたダウはダウントレンドに入った可能性があります。

下は、ダウ工業株30種平均の過去20年間の季節性です。

チャート: Equity Clock
先ず、8月が始まった頃は下げる傾向があります(1)。8月の中盤は上昇(2)、そして8月の終わり頃から下げが始まります(3)。ということで、ダウ平均はそろそろ反発する可能性がありますが、季節的には調整に注意です。

(参照した記事:The DIRECTION of the 50 Day Moving Average

グランビルの法則

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