超極端なレベルまで売られた新興国市場の株

下のチャートは、The Short Side of Longに掲載されていたものです。新興国市場の株の何パーセントが200日移動平均線より上にあるかが示されています。


極めて低い数値は、売りのクライマックスとなる傾向がある。たとえば世界的な金融危機となった2008年(A)、数値は0%という極端なレベルに陥った。2011年のユーロ圏の景気後退では4%が記録され(B)、先週月曜の数値は6%という極めて売られすぎである数値に落ち込んでいる(C)。-- The Short Side of Long
ということで、The Short Side of Longは、新興国市場の株の底は近いと見ていることが明らかです。新興国市場の株に投資しているETF、iShares MSCI Emerging Markets (EEM)の月足チャートを見てみましょう。


上の二つのチャートを見比べてください。A、Bの低数値が記録された後、マーケットは確かに上昇に転じています。この論法で行くと、新興市場国の株はそろそろ下げ止まり上昇に転じる可能性があります。

新興国市場と言えば、BRICという名前で呼ばれているブラジル、ロシア、インド、そして中国が有名ですが、特に重要なのは中国です。ご存知のように、次々と発表される弱い経済指標で分かるように、中国経済の減速が顕著になっています。株式市場の暴落、人民元の切り下げなどからも察することができるように、中国の経済問題は深刻化です。しかし、いよいよこんな表紙が登場しました。


エコノミストの表紙ですが、「The Great Fall of China(中国の大いなる転落)」、と大きく記されています。昨日のブログで少し触れたことですが、「雑誌の表紙は逆指標である」、ということがよく言われます。有名な雑誌の表紙に現れるということは、そのことは全ての人たちが知っているということです。中国経済が下降していることは周知の事実であり、この表紙で悪材料出尽くしとなり、中国株はここから更なる暴落となるのではなく、そろそろ底打ちとなる可能性があります。

ご存知のように、世界第2位の経済大国ということで、投資家たちは中国株の動きに注意を払っています。下は、中国株のETFの週足チャートです。


50ドル台から30ドル台まで大きく下げましたが、見てのとおり、サポートライン(A、赤い線)は守られています。更に、RSI(相対力指数)は久しぶりに30を割って売られすぎレベルに落ち込んでいます(B)。買い手は、どんなタイミングで買ってくるでしょうか。一先ず注目は先週の高値(C、37ドル66セント)です。もしそこを超えるようなら、少し買ってみようという試し買いが集まりそうです。

繰り返しますが、新興国市場に関しては、現時点では良いニュースはありません。投資心理は完全に冷え込んだ状態ですが、金曜のバロンズ紙は、新興市場ファンドの父と呼ばれるマーク・モビアス氏が買っていることを報道しています。モビアス氏は、こう語っています。「皆が売っているときに買うことを恐れてはいけない。現時点で私が注目しているのは、中国の消費者志向型の銘柄だ。」

(参照した記事:The Great Fall of China

Emerging Market Guru Mobius: Fight Fear & Buy Consumer, China

Emerging Markets Bottom!

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