2015年8月29日土曜日

強力な反発ラリー、差し迫るレジスタンスレベル

波乱なマーケットでした。しかし、週足チャートを見てみると、今週出来上がったのは下ヒゲが目立つ陽線です。

ダウ工業株30種平均
ペンション・パートナーズのビレロ氏は、こんなツイートをしています。


今週の終わりにはパニックは完全に消えていた。私に送られてきたツイートに共通しているのは、「今回もまたV字型の回復だ」、というものだ。 
マーケットの下げは既に終わったのでしょうか?ここからは上昇相場の再スタート、いつものように心配せず株を買えばよいのでしょうか?

今週のダウ平均の安値は15370、終値は16643ですから、安値からなんと8%も回復しての終了です。言い換えると、この急速な回復ラリーの背景には、大きく売られすぎとなっていたマーケットがあります。たとえば乖離率です。


前回の下げ(A、2014年10月)では、ダウは200日移動平均線から約3%の乖離となりました。しかし今回(B)を見てください。乖離率は10%を超え、ダウは大幅に売り込まれていた状態でした。

もう一つ例を見てみましょう。


S&P500指数に属する銘柄の何パーセントが200日移動平均線より上にあるかが示されています。1は8月25日です。20%割れ、正確に言うと17.60%という極めて低いレベルです。言い換えると、80%を超える銘柄が200日移動平均線より下で推移しているという極めて売られすぎな状態でした。

投資心理も大きく冷え込んでいました。

写真: ビジネス・インサイダーから
今週のブルームバーグ・ビジネスウィークの表紙はベアでいっぱいです。正に、皆が総弱気といった状態でした。「雑誌の表紙は逆指標である」、という言葉どおり、今回も雑誌が一時的な底を言い当てた形となりました。

最初の質問に戻ります。マーケットの下げは終わったのでしょうか?平常どおり、ここからは買いに徹すればよいのでしょうか?
マーケットが崩れた基本的な原因の一つは、株が割高になっていたことだ。それに、投資家たちも安心しきっていた。ここでマーケットが簡単に回復し以前のレベルに戻ってしまうなら、株の割高という問題は全く解消されない。マーケットが底打ちとなるには投資家たちが完全に降伏すること。安全な避難場所を求めて資金が金やドル、それに国債へ一斉に逃げること。現時点では、マーケットの底打ちは確認できていない。 -- ジム・ポールセン(ウェルズ・キャピタル・マネージメント)
SEE IT marketの創始者、アンドリュー・ナイクイスト氏は、S&P500指数がレジスタンスレベルに接近していることを指摘しています。

チャート: ナイクイスト氏のブログから
鍵となるレジスタンスレベルを頭に入れておきたい。先ず、第1のハードルは2000付近に走る50%の値戻しレベルだ。更に同レベルには、レジスタンスになる可能性がある12月と1月の安値もある。50%の値戻しレベルを突破した場合は61.8%の値戻しレベルが焦点になり、そこには3月と7月の安値が控えている。
確かに強力な反発ラリーが今週展開されましたが、ここから上には幾重にも重なるレジスタンスレベルが待ち受けています。言い換えると、直ぐ頭上には、再度空売りを狙う売り手たちがチャンスを待っている状態です。この言葉を頭に入れておきたいと思います。「下げが明確になった状態での一時的な反発は、チャート上にベアフラッグを作る結果となる。」

(参照した記事:S&P 500 Market Update: A Look At Key Fibonacci Levels

The new cover of Businessweek is literally bearish

Jim Paulsen: Overvalued market has further to fall

ビレロ氏のツイート

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