しゃがんでいる強い株を買え、無理して背伸びしている弱い株を空売れ

株式市場は退屈な動きでしたが、金曜のマーケットで派手な動きを見せたのは原油です。


WTI原油(10月限)は6.60%の大幅上昇となり、とうとう原油のベアマーケットが終わった、という声が聞こえてきます。原油のETFの日足チャートを見てみましょう。


1と2で分かるように、木曜、金曜連続の目立つ長い陽線です。陽線に伴った出来高も通常量を大きく上回っています(3)。3本の移動平均線(20日、50日、200日)は全て下向きですから、短期、中期、長期トレンドの下げ基調に変化はありません。ここで思い出すのは、この言葉です。
しゃがんでいる強い株を買え、無理して背伸びしている弱い株を空売れ。
言い換えると、「一時的に下げているアップトレンドの株を買え、一時的に上昇しているダウントレンドの株を空売れ」、となります。原油のETFの場合は、「一時的に上昇しているダウントレンドの株を空売れ」があてはまります。

話を出来高に戻します。昨日、今日と出来高が目立って増えているので、「これは単なる空売りの買い戻しではない。多くの新規買いが参入している」、という意見があります。しかし、ジョーンズ・トレーディング社のデイブ・ラッツ氏は、こう述べています。
この二日間で展開された原油急騰の原因は一つしかない。空売りの急ピッチな買い戻しだ。6月の中頃からヘッジファンドは空売りを積極的に増やし、原油量に換算すると、6000万バレル未満だった空売り量は史上最高の1億6000万バレルに達していた。
史上最大の空売り残ということですから、この二日間の大幅上昇は空売りの買い戻しが主要因、と解釈して構わないと思われます。ということで、ラリーに一段落つき、失速の兆しが見え始めたところで再空売りとなるわけですが、一先ず注目したいのは3つのレジスタンスです。


Aは既に崩れた以前のサポートラインです。そして、その直ぐ上には38.2%の値戻しレベル(5月の高値から今月の安値で測定)が走っています(B、赤い点線)。更に、下降する50日移動平均線(C)も急速にローソク足に迫っています。正に、トリプル・レジスタンスが控えている訳ですから、これら3つを簡単に越えるのは難しいと思われます。言い換えると、16ドル付近が壁になりそうです。(今日の終値は14ドル88セント)

(参照した記事: Oil!

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