狼狽売りの月曜

ブラック・マンデーという言葉でツイッターは溢れています。ダウ平均は1000ポイントを超える下げ(6.5%)で月曜の取引をスタートし、正に売り一色の状態です。

データ: ゼロヘッジから
「見ろ、俺が警告していたとおりになっただろう!」、とベアたちは自慢顔ですが、これは正確な表現ではないと思います。多くの弱気論者たちは、過去3年間にわたって「ここが天井だ」、と言い続けていましたから、とうとう予想が当たったという状況です。

マーケットの調整、大幅下落について、イバノフ氏(SL50)は昨日のブログで、こんなことを書いています。
8%の下げは少なくとも年に一度起き、ほぼ毎年起きている。下記は、マーケットの大きな下げに関する、私が気に入っている言葉だ。
・ マーケットの調整は、皆が思っているより遅れて訪れる。しかしいったん下げが始まると、下げは皆が思っている以上のものにエスカレートする。
・ マーケットの調整は健全である。しかし、そんなことが言えるのは、他人が持っている株に大きな下げが起きた場合に限られる。
・ マーケットの厳しい下げが、ほぼ終わりになった頃、投資家たちの恐怖心は最高に達し、この辺が底だろうという判断が出来なくなっている。
・ 底が形成されるのは売りが無くなったからではない。誰かが買っていたから底が形成されたのだ。悪材料にもかかわらず下げ渋る株は強い。
一番下の言葉ですが、ラリー・ウィリアムズ氏(投資家、投機家)も同様なことを述べています。もうかなり前に読んだ本ですが、買い候補銘柄を選ぶ場合、ウィリアムズ氏は株式市場が下げているにもかかわらず、反対に上げている株に注目します。これは単に一日だけの下げという意味ではなく、数日間、数週間にわたってS&P500指数は低迷しているのに、この銘柄は上昇しているという銘柄が狙いになります。これは一例です。


BioTelemetry, Inc. (BEAT)というヘルスケア・セクターに属する銘柄です(日足チャート)。見てのとおり、大幅に崩れるマーケットを無視して高値が更新されています。8月14日の終値から今日の終値で計算すると、BioTelemetry, Incの上昇率は20%を超え(同期間のS&P500指数はマイナス9.4%)、アップトレンドは今日も健在です。

さて、月曜のマーケットが終了しました。


ドラッジ・レポートには、ダウ平均が588ポイント下げたことが大々的に報道されています。ドラッジ・レポートは株や経済の専門サイトではなく、一般のニュース・サイトです。株式市場の話題を第一面に取り上げることは滅多に無い一般ニュース・サイトが、株の大幅下落を一面扱いしたのですから、これは興味深い現象だと思います。要するに、「知ったら終い」、という相場の格言です。

ご存知のように、危険を感じて株を最初に売り逃げるのは、マーケットの内情に詳しい人たちです。そして、最後に持ち株を手放すのは、ドラッジ・レポートやCNNニュースなどの一般サイトから情報を得た人たちです。「株の大幅下落が、雑誌の表紙になるときはマーケットの底が近い」、ということがよく言われますが、今日のドラッジ・レポートがそれに相当するかもしれません。もちろん、「ここが大底だ」という意味ではなく、目先的に売り材料が出尽くしとなり、数日間にわたるラリーが展開されるかもしれないという意味です。

2009年の大底でわかるように、大底では株のことなど話題になりません。「ここで少し買ってみよう」、などということを言う人もいません。大底では悪いニュースばかりが報道され、マーケット関係者も総弱気です。いつも不思議に思うことはこれです。
万年ベアの人たちは、「ここが天井だ、売れ!」、と言い続けることに抵抗を全く感じていませんが、「このへんが底だと思うから、ここでの売りは危険だ」、という警報をなぜ発することができないのでしょうか?
NBCニュースも株式市場の下げがトップ・ニュースです。


目先的に悪材料が出尽くしとなり、数日間の反発ラリー展開が近い、というシナリオも頭に入れておきたいと思います。

(参照した記事:Ten Smart Things Said About Market Corrections

Stock Market Turmoil: Dow Jones Jumps and Dives in Day of Turbulence

Today's Historic Market Open, Caught On Tape

コメント