一足先に動き始めた小型金鉱株

金が話題になっています。興味深いチャートパターンをいつもツイートしてくれるクリス・キンブル氏は、こんなツイートを今朝しています。


「ブレイクアウトなら金鉱株に好材料」、という意味になりますが、この長期チャートは小型金鉱株と大型金鉱株を比較したものです。チャートが上昇しているときは小型金鉱株の上昇率が大型金鉱株を上回り、反対に下降しているときは大型の方が良い成績です。

下は、最近の部分だけを見たものです。

上昇している矢印で分かるように、最近は小型金鉱株の方が大型より好調であり、わずかではありますが、線は下降する上辺(1)を越え始めています。キンブル氏は、こう説明しています。
小型金鉱株と大型金鉱株を比較したチャートは、4年間に渡って続いている下降するチャネルを上放れようとしている。歴史的に見た場合、このようなブレイクアウトは金鉱株の買い材料だ。
下は、小型金鉱株のETF、Market Vectors Junior Gold Miners ETF (GDXJ)の日足チャートです。


短期トレンドを示す20日移動平均線(1)は上昇が始まっています。中期トレンドを示す50日(2)、そして長期トレンドを示す200日移動平均線(3)は相変わらず下げています。現在起きていることは、長期ダウントレンドにおける一時的な上昇、と解釈している人が多いことでしょう。しかし、状況は好転していることも事実です。先ず、今日のローソク足(A)は50日移動平均線を突破しています。下に入れた指標はMACD、パラメーターは一般的に使われている12.26.9に設定されています。4はゴールデンクロス、買いシグナルです。そして今日、MACDラインがゼロラインを越えて更なる買いシグナルが出ています(5)。今日買った人たちは、現在の価格から約10%ほど上に走る200日移動平均線付近を目標にしていると思われます。

下は大型金鉱株のETF、Market Vectors Gold Miners ETF (GDX)の日足チャートです。


小型と大型を比較したチャート(上から二番目)でわかるように、大型金鉱株は出遅れています。先ず、ETF価格は50日移動平均線をまだ突破していません(A)。MACDのゴールデンクロスは既に起きていますが(B)、二番目の買いシグナルとなるMACDラインのゼロライン越えはまだ起きていません(C)。言い換えると、50日移動平均線の突破で買ってやろう、MACDラインのゼロライン突破で買ってやろう、と計画している人が多いと思われます。

繰り返しになりますが、金鉱株に現在起きていることは長期ダウントレンドにおける戻しですから、現時点での買いは空売りに要注意です。

下は、金指数の過去20年間の季節性です。

チャート: Equity Clock
円で囲いましたが、金は8月の初週あたりで底打ちとなり上昇が始まり、9月の終わり頃が天井になる傾向があります。ということで、金鉱株のETFも9月の下旬まで反発ラリーを展開する可能性がありそうです。

(参照した記事: キンブル氏のツイート

コメント

せんぼくさん さんの投稿…
金高、円高の方向に向かっていますかね??

ドル円の方向性がよくわかりません。
T Kamada さんの投稿…
せんぼくさん さん

金の長期トレンドはまだ下げですから、季節性を考えると、現在進行している金の上昇は9月の終わり頃までではないでしょうか。その後は下落となり次の買いチャンスは11月の終わり頃に訪れると思われます。円はよく分かりませんが、すでにドル円は50日移動平均線を割っているので、121円付近に走る200日移動平均線がテストされそうな様相です。季節性を見た場合ですが、円は10月の終わり頃がピークになり、11月から円安に動く傾向があります。