慌てた売り手: アームズ・インデックスの話

ダマシもパターンの一つである、ということが言われますが、今朝のリバーサルで慌てた売り手は多かったことでしょう。下は、ダウ工業株30種平均に連動するETFの5分足チャートです。


窓を開けての弱い寄付き(1)です。この寄付きがダマシとなった訳ですが、もう少し詳しく見てみましょう。


青い水平線は金曜の安値レベルを示します。前日の安値割れを売りシグナルとするトレーダーは多いですから、寄付き早々に売りシグナルが発せられました。この売りは間違いではありませんが、ダウは一転して、30分後には金曜の安値の上に戻ってしまいました(A)。結果的には、寄付きで空売った人たちは騙された形となり、Aで損切ることとなりました。もちろん、Aは一転反発の買いシグナルでもあります。

アームズ・インデックス(TRIN)にはマーケット一転反発の兆しが見えていました。下が5分足チャートです。


アームズ・インデックスは上げ銘柄数、下げ銘柄数、そして出来高を考慮して計算され、マーケットのセンチメントを見るために利用されます。簡単に言うと、アームズ・インデックスを見ることで、現時点では強気が優勢なのか、それとも弱気が優勢なのかが分かります。

先ず、1が今朝の寄付きです。青い線は1.00に引いてあります。この1.00が弱気と強気の境界線です。アームズ・インデックスが1.00より上にある場合は弱気(売り手)が優勢、そして1.00より下にある場合は強気(買い手)が優勢です。

弱いマーケットの寄付きを反映して、アームズ・インデックスは弱気優勢を示す1.00より上でスタートしました(1)。しかし、15分後にはローソク足全体が1未満となり、センチメントが弱気から強気にシフトしたことが示されています。

恐怖指数の異名を持つボラティリティ指数にも同様な様子を見ることができます。下が5分足チャートです。


1の巨大なローソク足が寄付きの5分間で形成された陽線です。マーケットが下げる局面ではボラティリティ指数は上昇し、それとは反対に、マーケットが上昇する局面ではボラティリティ指数は下げます。

弱いマーケットを受けて、ボラティリティ指数は大きく上昇しましたが(1)、これは長続きしませんでした。見てのとおり、20分後にはボリンジャーバンド内に戻り、ボリンジャーバンドの中央の線に向けて下落となりました。言い換えると、ボラティリティ指数の下落は恐怖感の消滅を示し、買い手がマーケットに参入して来たことを表示していた訳です。

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