全てのアナリストの目標株価を下回ったyelp

ビジネス・インサイダーに、こんな見出しがあります。
Analysts are losing hope for Yelp 
losing hopeは希望を失うという意味ですから、アナリストたちは、Yelpにだいぶ失望しているようです。

Yelpは2004年10月にサンフランシスコで設立され、2014年4月には日本でもサービスを開始しています。


「この店のコーヒーは本当に美味しいのだろうか?」、といったことを調べたい時はYelpが役に立ちます。実際に店を訪れたことのある人たちの感想やレビューを読むことができますから、それらを参考にして、行く価値のある店かどうかをある程度判断することができます。

悪化するファンダメンタルズを理由に挙げて、ドイツ銀行のアナリストは、Yelpの目標株価を56
ドルから31ドルに引き下げました。Yelpの営業担当者は増えているのですが、その効果は全く無く、肝心な広告収入が減っている状態です。ドイツ銀行のアナリストは、こんなことを語っています。
鮭の料理をしようと思ってYelpへアクセスして魚を取り扱っている店を調べた。しかし、出てきたのはドーナツ店の広告だ。ラーメンについて検索した時は、10キロ以上離れたところにある日本レストランの広告が出てきた。 
こんな状態では、ビジネス・オーナーたちは、わざわざ金を払ってYelpに広告を載せる気にはならないでしょう。ラーメンのレビューを読んでいる時に、天ぷら専門のレストランの広告が表示されても、それをクリックする人は少ないことでしょう。

下はYelpの日足チャートです。


長い低迷が続いています。1年前80ドル台だった株価は、現在たったの33ドル50セントです。アナリストには失礼な言い方になりますが、今朝発表された目標株価の56ドルから31ドルへの引き下げは、あまりにもタイミングが悪いように思います。

データ: Flash Ratings
上の表は、今月に入ってから発表されたYelp株の格付けと目標株価です。左から日付、アナリストの属する金融機関名、格付け、目標株価の順番です。一番上が今朝のドイツ銀行ですが、二番目を見てください。つい昨日のことですが、キャンター・フィッツジェラルドのアナリストは買い推奨、そして68ドルの目標株価を発表しています。言うまでもなく、これはドイツ銀行が発表した目標株価の2倍以上ですから、この差にはさすがに驚いてしまいます。(Thomson/First Call社によると、Yelpは32社のアナリストによって分析レポートが発表され、目標株価の平均は51ドル69セントです。)

Yelpの週足チャートを見てみましょう。


二本の赤い線で示しましたが、株価はサポートゾーン(29ドル50セント~32ドル80セント)が直ぐ下に迫っています。ストキャスティクスは売られすぎレベル(A)ですから、位置的にはそろそろ反発の可能性があります。問題は、今日のマーケット終了後に控えた決算です。おっと、5分ほど前に決算が発表されました。時間外取引が現在行われていますが、Yelpは15%を超える大幅下落、28ドル30セント、サポートゾーンを割っています。

Yelpの一株利益は予想を上回りましたが、暗い売上見通しが時間外取引での急落となった、と報道されています。アナリストたちの目標株価の平均は51ドル69セントですから、この急落で株価は目標値から、ますますかけ離れました。もちろん、サポートゾーンが守られ反発するのではという私の見方も大ハズレです。

上の表によれば、7月13日にノースランド・セキュリティーズのアナリストが29ドル50セントの目標株価を発表していますが、Thomson/First Call社によると、この目標値はアナリストの中で最低です。ビジネス・インサイダーの見出しどおり、正に「Analysts are losing hope for Yelp」といった様相です。

(参照した記事:Yelp's stock tumbles after disappointing outlook offset profit and sales beat

Analysts are losing hope for Yelp

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