クリスマスには原油は30ドル台で取り引きされている!?

「現時点で原油関連の株を買うことは資金の無駄使いである」、という記事が今朝のマーケット・ウォッチに載っていました。理由は6つあります。①米国は大量な原油を生産している。②世界は原油で溢れている。③制裁措置の軽減で、イランからの原油が出回り始める。④原油の需要は減っている。⑤強いドルは原油価格に悪影響となる。⑥巨大石油会社の株は低迷している。

そもそも、肝心な原油価格が下げ止まらないことには、投資家たちは石油会社の株を買う気にはならないことでしょう。


上は、原油価格の週足チャートです。現在の価格は48ドル59セント、3月の安値(44ドル2セント)に迫っています。原油は供給過剰、需要減退という状況ですから、多くのマーケット関係者は3月の安値割れを予想しています。たとえば今朝ですが、CNBCとのインタビューで、ジョン・キルダフ氏(Again Capital)はこう語っています。
クリスマス頃には、原油は30ドル台で取り引きされていることだろう。
本当に30ドル台まで下げるかどうかは分かりませんが、下げ止まりのヒントを得るために、このチャートを利用することができます。


上は、finvizに掲載されている原油の週足チャートです。1の赤い線は大口投機家の売買状況、2の緑の線はスマートマネー(賢い金)と呼ばれている当業者の売買状況が示されています。(青は小口投機家)

線がゼロより上なら、買いポジションが売りポジションを上回っています。現に、大口投機家(1)がその状態です。しかし、スマートマネーの当業者はゼロより下ですから、売りポジションが買いを上回っている状態です。

注目は、左側の円で囲った部分です。大口投機家と当業者が接触しています。この接触したあたりで原油価格は下げ止まり、その後は上昇相場となっています。

現在の様子を見てください。当業者と大口投機家は大きく離れた状態です。言い換えると、大口投機家はまだ強気であり、買いの姿勢を崩していません。原油が底打ちとなるためには大口投機家が降参し、赤い線が大きく下降してゼロに接近、またはゼロを割る必要があります。

当業者は、以前ほど大きな売りポジションを持っていませんが、相変わらずゼロを大きく下回った状態です。言い換えると、当業者たちは、原油はまだ底を打ったと思っていません。原油が底打ちとなるためには、当業者の売りポジションが減り、緑の線が上昇してゼロに接触、またはゼロを上回る必要があります。ということで、当業者と大口投機家が接触するのを待ちたいと思います。

(参照した記事:Oil to hit low $30s by the end of 2015: Kilduff

Buying oil stocks at these prices is just spilling money

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