金は350ドルまで下げる?? いよいよ出てきた超悲観論

下は、マーク・ハルバート氏の今朝のブログのタイトルです。
Two reasons why gold may plunge to $350 an ounce
「金は1オンス350ドルに暴落するかもしれない。その理由は二つある」、ということなのですが、このタイトルを見て直ぐ思ったことは、「金の底がいよいよ近づいているようだ」、ということです。

もちろん、今直ぐに積極的に金を買うつもりはありませんが、マーケットの天井付近、そして底付近で極論が発表される傾向があります。たとえば、最近ではこんな例があります。


2月16日のバロンズ誌の表紙です。「原油を今買え。これが方法だ」、と大きく印刷されています。


上は原油の日足チャートです。Aが2月16日、終値は54ドル29セントでした。記事が発表された翌日から下げが始まり、途中で一旦戻しましたが、3月17日には44ドル2セントの安値を記録です。

さて金ですが、2011年の夏が天井(1911ドル)、そして今日の価格は1096ドルですから位置的には半値戻し、そろそろ反発に期待できるレベルです。

どこで下げ止まるだろうか、という質問がよくされますが、有名な言葉はこれです。
半値八掛け二割引 (元値×50%(半値)×80%(八掛け)×80%(二割引)=32%)
金にあてはめるとこうなります。

1911ドルx50% =955ドル50セント

955ドル50セントx80%=764ドル40セント

764ドル40セントx80%=611ドル52セント

ということで、金が下げ止まりそうなレベルは上記の3つになり、ハルバート氏の記事で予想されている350ドルは正に極論です。

正確に言うと、ハルバート氏の記事は氏自身の見方が書かれたものではなく、350ドルを予想しているのはクロード・エルブ氏(TCWグループの元ファンド・マネージャー)です。(2013年、エルブ氏とデューク大学のキャンベル・ハービー氏は、金価格下落を予想するレポートを出版して有名になりました。)

エルブ氏とハービー氏が考案した計算方法によると、現時点における金の適正価格は825ドルです。それなら825ドル付近で下げ止まってよさそうですが、価格の下げが続いている場合、下げが適正価格で下げ止まることは滅多にありません。金は1970年代と90年代に適正価格を割ったことがありますが、それらの例を考慮して計算すると、金は350ドルまで下げる可能性がある、というのがエルブ氏の結論です。

更にエルブ氏は、こんなことも指摘しています。
価格が下げている場合、投資家たちは5つの心理状態を経験する。(①現状の否定 ②怒り ③価格に割安感を感じる ④鬱的状態 ⑤完全な降参 )現在の位置は3番目だから、金価格の下げはまだ終わっていない。
半値戻しが900ドル台であることを考えると、1000ドル割れの可能性は十分にあると思います。350ドルというのは超悲観論であり、このような極論が出たということは、金の底打ちが近いような気がします。

(参照した記事:Two reasons why gold may plunge to $350 an ounce

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