チャートで見る弱気論、警戒論

米国の上昇相場が始まってから6年が経過しました。上昇相場の平均寿命は3.8年ですから、「米国株式市場は天井である」、という警戒論がよく聞かれるようになりました。先ず長期チャート、S&P500指数の月足チャートを見てみましょう。


入れた赤い線は、期間を12に設定した12月移動平均線です。次の二点が明確に表れています。
1、上昇相場では、この12月移動平均線がサポートになっている。
2、下落相場では12月移動平均線がレジスタンスになっている。
現在の位置は移動平均線より上ですから、今のところブルマーケットは継続しています。言い換えると、ローソク足がこの移動平均線を割るようなら、「米国株式市場は天井である」、という警戒論がかなり信憑性を帯びてきます。

今日は警戒論だけに焦点を合わせます。

下のチャートは、Short Side of Longに掲載されていたものです。

Short Side of Long
上昇している黒い線(1)はS&P500指数です。2(赤)と3(緑)に注目してください。2が示しているのは52週安値更新銘柄数、3は52週高値更新銘柄数です。本当に強い相場なら、高値更新銘柄数が安値更新銘柄数を上回っている筈ですが、最近のマーケットで優勢なのは安値更新銘柄数です。正に、不調な銘柄数が増大している状態ですから、マーケットがここから更に大きく上昇するのは難しい状況です。

安値更新銘柄数が増えている様子は、こんなところにも見ることができます。


最近数ヶ月の動きですが、上のチャートには、ニューヨークに上場されている銘柄の何パーセントが200日移動平均線より上にあるかが示されています。下げが顕著になり、現在の数値はたったの36.92%です。健康な銘柄数がどんどん減っている状態ですから、マーケットにはそろそろ調整が起きそうだ、と結論できそうです。

ヘルスケア、ハイテクなどといった形で大きく分類すると、株は全部で9のセクターに分けることができます。下の表は、それぞれのセクターの成績です。
データ:finviz.com
1は最近1年間の成績、2は6ヶ月、3は3ヶ月、4は1ヶ月、そして5は最近1週間の成績です。

1年という期間で見ると、9セクター中の6セクターがプラスです。6ヶ月の成績も1年間と同様に、6セクターがプラスとなっています。しかし、最近はパッとしません。最近3ヶ月でプラスなのは2セクター、そして1ヶ月と1週間ではプラスは1セクターだけです。1年、6ヶ月という期間ではプラスが優勢ですが、短期的にはマイナス・セクターが優勢になり、売り圧力が最近高まっています。

もう一つ見てみましょう。

データ:EquityClock.com
ダウ工業株30種平均の過去20年間の季節性です。Aで示しましたが、8月の後半に目先天井となる傾向があり、9月と10月の前半は調整です。

(参照した記事:MARKET BREADTH UPDATE

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