相変わらず冴えない商品市場、現在のセンチメントは最悪?

商品市場の低迷が続いていますが、Pragmatic Capitalismは昨日のブログで、商品市場の大底が近い可能性について書いています。
過去5年間で商品市場は大幅な下げを記録した。金は40%の下げ、銀は70%の下落、銅はマイナス45%、原油は55%減、そしてブルームバーグ商品指数は2008年のピークから60%も下げている。
とにかく惨憺たる状態ですが、ブログには、こんな表も掲載されています。

Pragmatic Capitalism

Late expansion (1)というのは、経済成長の最終的な段階を意味し、興味深いのは四角で囲った2と3です。
2: 1959年以来、米国は8回の景気後退を経験し、経済成長の最終的な段階で商品は平均で22.67%の上昇となった。
3: 1990年以来、米国は3回の景気後退を経験し、経済成長の最終的な段階で商品は平均で10.74%の上昇となった。
ということで、商品市場に大きな上昇期待がもてるのは経済成長の終盤、言い換えると経済成長のピーク付近で商品市場は絶好調となります。

さて、現在の米国経済は周期的に見た場合、どんな位置にあるのでしょうか?


Nickという人のツイートですが、チャートはMacquarieリサーチから発表されたものであり、主要な国々の経済状況が示されています。

Aの横線より上は経済成長、そしてこの線より下なら景気の後退です。1が米国、2はイギリス、3はEU中核国、4は日本、5が中国です。

さて米国ですが、上昇する線で分かるように経済は現在成長中です。天井に達するためには、左側に見えるマレーシア(Malaysia)と同様な高さに到達する必要があるのなら、米国経済には成長できる余地がまだ残っています。言い換えると、米国経済成長が終盤に入るのはこれからですから、商品市場の上昇開始には、まだ時間がかかりそうです。

それよりも大きな問題は、商品の大消費国として知られる現在の中国(5)の位置です。横線(A)より上ですから、今のところリセッション(景気後退)には陥っていませんが極めて心細い状態です。英国、EU中核国、日本は底から脱し上向きになっていますが、経済成長期終盤といった状況ではありません。商品市場の低迷が終わり、本格的な上昇はまだまだ先になりそうですから、現時点では安い商品関連のETFを少し試しに買ってみようかな、といった消極的な姿勢です。

(参照した記事:Are We Nearing Peak Commodity Hatred?

Nickさんのツイート

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