IMFからイエレン議長へ: “金利引き上げは来年まで待って!”

We are saying that the economy would be better off with a rate hike in early 2016. 
「景気のためには、米国は金利引き上げを2016年まで待った方が良い」、というクリスティーヌ・ラガルド氏(国際通貨基金専務理事)のコメントです。

ラガルド氏(写真:ラガルド氏のツイッターから)
(ブルームバーグ):国際通貨基金(IMF)は米経済成長予測を引き下げ、連邦公開市場委員会(FOMC)は初回利上げを2016年前半まで先送りするべきだとの認識を示した。IMFによる米成長率予測引き下げは今年に入り2度目となる。
ほとんどのアナリスト、エコノミストは年末までに金利が引き上げられることを予想していますが、新債券王として知られるジェフリー・ガンドラック氏は、3ヶ月ほど前にこんな事を述べています。
世界の弱い経済と低インフレを考えれば、年内に金利を引き上げることは間違いだ。たとえ引き上げたとしても、ヨーロッパ数ヶ国の前例で分かるように、時期尚早な利上げにFOMCは気が付き、金利を再び引き下げることになるだろう。金利引き上げは更なるドル高を起こし、その結果として企業利益の減少、そして米国経済は失速する。
ガンドラック氏は、こんな警告もしています。
もし米国が金利を引き上げ始めたら、利回りの高い債券(ジャンク債)を売却して米国債を買うべきだ。国債市場は、金融引き締め策が米国経済を弱らせることを知っている。更に、金利引き上げは海外からデフレを輸入するだけだ。結果的に長期米国債が買われ利回りが低下することだろう。
報道されているように、イエレンFRB議長は年内の利上げが適切であり、その後の追加利上げはゆっくりと行うという考え方です。イエレン氏は、ラガルド氏の提言を受け入れて金利引き上げを先送りするでしょうか?1時間ほど前のテレビですが、マーケット関係者たちが集まり、こんなことを感情的に語っています。
・ IMFが、こんなに具体的な要求をするのは初めてであり、世界経済は私たちが想像する以上に悪い状態にあるようだ。しかし、FRBが優先させるべきなのはヨーロッパではなく米国経済だ。もし金利引き上げを遅らせてしまうと、追加引き上げはゆっくりではなく、急ピッチなものになってしまうだろう。金利引き上げは、予定どおり年内に行うべきだ。
・ ラガルド氏は法外な事を言った訳ではない。金利引き上げを永久にするな、と言ったのなら話は別だが、利上げを数ヶ月先送りすることを求めただけだ。IMFはアドバイスするのが仕事の一つだから、ラガルド氏の言葉を気にする必要は無い。
今日の米国債は、どんな動きだったでしょうか?出来上がったのは、ラリー・ウィリアムズ氏が有名にしたスマッシュの買いパターンです。


1、今日の終値は前日の安値より低いこと。
2、もし明日、今日の高値を突破したら買い。
下は、米長期国債に連動するETFの日足チャートですが、昨日まで、4本連続の陰線でした。


Aが昨日のローソク足です。見てのとおり、終値は前日の安値より低く、スマッシュの買いパターンの第1条件を満たしています。昨日の高値を突破したBが買いのタイミングです。

さて、明日金曜は米雇用統計が発表されます。強い内容なら、年内利上げがいっそう確実になることは言うまでもありません。

(参照した記事:IMF報告:米利上げは来年に先送りを、成長率予測引き下げ

GUNDLACH: The global economy isn't ready for a Fed rate hike

IMF: Fed shouldn't raise rates until 2016

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