投資家たちはギリシャに注意を払い過ぎ!?

ギリシャよりも中国の方が重要だ。-- アート・キャシン(UBS)
投資家たちはギリシャばかりを見ていますが、「中国とイランを忘れてはいけない」、というキャシン氏からの言葉です。

アート・キャシン氏
マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)も、今朝のコラムで投資家たちはギリシャに注意を払いすぎていることを指摘しています。

株式市場の大幅下落を心配する理由は多数あるが、ギリシャ問題は、その一つではない。ギリシャの財政危機は昨日今日に始まった訳ではなく、もう既に5年間にわたって、この件については報道されている。
IMF(国際通貨基金)のデータによれば、2014年のギリシャのGDPは、全世界のGDPの1%にも満たない0.26%だ。言い換えると、バングラデシュ、カザフスタン、イラクのGDPの方がギリシャより大きい。内戦で大混乱しているイラクのGDPでさえギリシャを上回っているのだ。
もちろん、ギリシャの人々の苦しみを軽んじているのではない。指摘したいのは投資家たちの姿勢だ。米国株式市場について言えば、下げ銘柄数の増大、弱さが顕著になった輸送株指数、冴えない企業利益成長という状況が続いている。このような重要な材料を投資家たちは数ヶ月も無視し続けていたのに、昨日のギリシャからのニュースで慌てて持ち株売りだ。正に、適切な判断を欠く行為だ。
余談になりますが、「ギリシャのチプラス首相は30日後には辞任しているだろう」、という見方も報道されています。

ベン・カールソン氏(ファイナンシャル・アナリスト)は、こんなことを語っています。
ギリシャのドラマを皆さんも追っていることでしょう。この事は今日もよく憶えていますが、2011年のことです。著名ヘッジファンド・マネージャーが、「ギリシャがユーロ圏を離脱する確率は95%だ」、という意見を発表しました。95%だ、と単に言っただけでなく、この日までに離脱するだろうという予想付きでした。もちろん、予想は外れです。
ギリシャ情勢を追い続けている人なら分かると思いますが、専門家の言うことは全くあてになりません。同様に、経済学者たちも色々な予想をしますが、まず当たることはありません。そんな実状にもかかわらず、専門家たちは「今日のマーケットが上げた理由はこれだ、これが下げ材料だ」、と意見を毎日発表しています。
もうかなり前になりますが、「このニュースでマーケットはどう動くだろうか?」、という予想ゲームに参加することを私はやめました。ギリシャ情勢は、これから更なるマーケット下落要因になるかは私には分かりません。重要なことはどちらでしょうか?マーケットの下げ理由を適切につかむことでしょうか、それとも下げに対する準備を整えることでしょうか?

(参照した記事:ART CASHIN: 'I think China may be more important than Greece.'

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Letting Go of the Why

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