大きく跳ね上がった恐怖指数

* 次に何が起きるか分からない場合は売りだ。 -- ブライアン・バトル(パフォーマンス・トラスト・キャピタル・パートナーズ)
* 世界同時株安の様相…アジア・欧米市場大幅下げ
ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥る恐れが強まったことを受け、週明け29日の金融市場では動揺が広がった。投資家がリスクを回避しようとする姿勢を強めたため、日経平均株価(225種)は一時600円以上も値下がりした。その後のアジアや欧米市場でも株価は大きく値下がりし、世界同時株安の様相を呈している。(Yomiuri Online)
月曜のマーケット終了まであと25分を残し、ダウ工業株30種平均は現在300ポイントを超える下げ、1.8%の大幅下落です。

ダウ工業株30種平均(日足)
目立つ長い陰線が形成され、ダウ平均は200日移動平均線を割っています(A)。これだけ大きな下げですが、ストキャスティクスは売られ過ぎレベルにはまだ入っていません(B)。

下は5分足チャートです。


1が今朝の寄付きです。小さな反発は何度かありましたが、買い手は売り手に完全に押されています。

今日のマーケット大幅下落で、恐怖指数の異名を持つボラティリティ指数が跳ね上がっています。

ボラティリティ指数(日足)
見てのとおり、超特大のローソク足が形成されています(1)。ボラティリティ指数は5.4ポイントの上昇、パーセンテージに直すと38%の跳ね上がりです。高値圏でダウ平均は退屈な横ばいが続いていましたが、今日の大幅下落で投資家たちの目は完全に覚めました。

以前も指摘しましたが、ボラティリティ指数の動きはマーケットとは反対になります。マーケットが上昇する時は下げ、そして今日のようにマーケットが下げる局面ではボラティリティ指数は上昇します。


黒い線がボラティリティ指数、赤い線がダウ工業株30種平均です。

そしてマーケットの今日の大幅下落で、多くの投資家に監視されているこの数字も30%を割りました。


上のチャートには、ニューヨーク証券取引所に上場されている銘柄の何パーセントが40日移動平均線より上にあるかが示されています。現在の数値は26.45%です。もちろん、もうしばらく下落が続いて10%台まで落ち込む可能性もありますが、30%未満の数字はマーケットが売られ過ぎであることを表わしますから買いの準備をしている投資家もいることでしょう。現に、S&PキャピタルIQのサム・ストーバル氏はこう語っています。
ギリシャ問題が、ここから更にどの程度深刻化するかは分からない。過去70年間を振り返ると、戦争、大統領暗殺(暗殺未遂)、テロ事件、金融危機、と米国株式市場は様々な事件を乗り越えてきた。これらの事件でマーケットは下落したが、結果的には、それらの下げは良い買い機会だった。今回のギリシャ問題でマーケットが10%以上の下げとなるなら、これは不幸中の幸い、良い買いチャンスとなる可能性がある。
たしかに、最終的に今回の下げも買いチャンスになるかもしれませんが、この下げが米国ベアマーケットのスタートになる、という意見も出ています。もう一度、大きく跳ね上がったボラティリティ指数のチャートを見てください。明らかに、投資心理は一変しています。

下は、米長期国債に投資しているETFの日足チャートです。


2.59%の大幅上昇、そして今日の出来高は最近4ヶ月間で最高です。株を売って資金を国債へ避難させる、という守りの姿勢が明らかです。

(参照した記事:世界同時株安の様相…アジア・欧米市場大幅下げ

Wall St. falls on Greek default fears, volatility spikes

6 things U.S. investors need to know about Greece right now

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